釣りをしようと夫婦で人けが無い山奥を訪れたら……。偶然見つけた水の中で溺れている野生生物を救出した動画が、YouTubeチャンネル「ヤマンメー」に投稿されました。動画は記事執筆時点で33万回以上再生され、8040件を超える“高評価”を獲得しています。
動画投稿者の「ヤマンメー」さんは、家族と一緒に行うガサガサ(=水辺の生き物を網で捕まえること)や釣りの様子をYouTubeにアップロードしています。ある日、人影のないガランとしたダムに妻と一緒に釣りにやって来たヤマンメーさん。2人はここで、魚ではないとても大きな動物を救出することになるのです。
釣りを始める前に、いったん高い場所から眺めていたヤマンメーさん夫妻。そのとき、下のほうからバシャバシャと水の音がすることに気が付きます。最初は「クマが遊んでいるのかな」と思ったそうなのですが、よく見ると茶色い生き物が水の中で必死にもがいていました。
音が聞こえる場所に急いで向かってみると、そこにいたのはなんと野生のシカ。円筒状の構造物に水がたっぷりと溜まっており、水を飲もうとしたのか誤って落ちてしまったようなのです。しかも底がかなり深く、シカは自力で出ることができなくなっていました。
|
|
シカは衰弱しているように見え、このままでは溺れてしまいそうです。いても立ってもいられず、2人は救出を試みます。まずはタモ網をシカの体の下に入れ、グッと押し上げようとしますがうまくいきません。シカの体重は数十キロあるため、網ではとても支えきれなかったのです。また、シカはタモ網から逃げるそぶりも見せました。 この場にある道具ではどうしようもないと判断した妻は、ここで思い切った行動に。なんと丁度自分の方に向かってきたシカを両手で抱きかかえて、水から引きあげようと試みたのです。
逃げようとするシカの首に、妻が腕を回しガチっとホールド。そこですかさずヤマンメーさんが前足をしっかりと持ち引き上げます。その結果、溺れているシカをなんとか救い出すことに成功! シカに特に弱っている様子はなく、すぐにぴょんぴょんと跳ねその場を離れていきました。しばらく離れると、こちらを振り向き、まるで「ありがとう」と伝えているかのような様子も。ヤマンメーさん夫妻はシカの無事を確認し、当初の目的である魚釣りへと向かうのでした(その後はニジマス4匹、ヤマメ1匹としっかりと釣れ楽しんだようです)。
なお、野生のシカにはマダニが寄生していることがあります。また、助けようとして自身も巻き込まれてしまう可能性も高いです。今回は緊急事態のため直接引き上げる方法を取りましたが、もし似たようなシーンに遭遇しても、決してまねしないようにしてください。 また円筒状の構造物についてですが、ヤマンメーさんが「危ないため町役場に報告した」とのことです。
動画を見た人からは、「素晴らしい行為ですねー」「素敵なご夫婦」「鹿ちゃん助かってよかった!」「めちゃかっこいい!」「なかなか出来ない」といった声が寄せられています。 投稿者さんの YouTubeチャンネル「ヤマンメー」 およびInstagramアカウント(@kenya.0918)では、ガサガサやさまざま生物の様子を公開中です。
画像提供: YouTubeチャンネル「ヤマンメー」
|
|
|
|
|
|
Copyright(C) 2025 ITmedia Inc. 記事・写真の無断転載を禁じます。
掲載情報の著作権は提供元企業に帰属します。
Win11のブルースクリーンが黒に(写真:ITmedia PC USER)81
Win11のブルースクリーンが黒に(写真:ITmedia PC USER)81