
■MLB ロイヤルズードジャース(日本時間29日、カウフマン・スタジアム)
ドジャースの大谷翔平(30)が敵地でのロイヤルズ戦に“1番・DH兼投手”の“二刀流”で出場し、2回、27球を投げて、被安打1、奪三振1、四死球1、失点0、二刀流復帰後初めて複数イニングを無失点に抑えた。
前回23日のナショナルズ戦では二刀流復帰後初となる三振を奪うなど、1回2奪三振無失点に抑えた。「徐々にイニングを増やしていければ、元の状態以上に戻れるんじゃないかという自信が出てきている」と話し、「後退しないように少しずつ前進していければいい」と口にした大谷。
3度目の“二刀流”となったロイヤルズ戦、復帰後初となる敵地、そして、初めてのカウフマン・スタジアムのマウンドとなった大谷。6連敗中の相手に1回、1番・J.インディア(28)の3球目にはいきなり100マイル(160キロ)をマーク、最後も157キロのストレートでセカンドフライに打ち取った。
そして、2番は2026年WBCアメリカ代表入りを表明したB.ウィットJr(24)に1球目のスイーパーをレフト前に運ばれてヒット、大谷はマウンド上で悔しそうな表情を浮かべて首を横に振った。走者を許すと、3番・M.ガルシア(25)にはボールを引っかける姿が見られて、復帰後初の四球を許した。
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1死一、二塁とピンチを招くと4番・V.パスクアンティーノ(27)にはストレートで攻めて、カウント0−2から最後は102マイル(164キロ)でセカンドゴロ併殺打、トップギアでピンチを凌いだ。
そして、復帰後初の2イニング目のマウンドに上がった大谷、5番・S.ペレス(34)はスイーパーでカウント0−2に追い込むと、内角高めに99マイル(159キロ)のストレートでセンターライナー。6番・J.キャグリオーン(22)には縦に落ちるスライダーを効果的に使い、カウント1−2から縦のスライダーで空振り三振。
2死走者なしで6番・N.ロフティン(26)にも縦のスライダーでカウント0−2と追い込むと、最後は横に変化するスイーパーでタイミングを外してキャッチャーファウルフライ、3者凡退に打ち取った。大谷は2回、27球を投げて、被安打1、奪三振1、四死球1、失点0、二刀流復帰後初めて複数イニングを投げた。