2025年度の新入社員は、どんなことに初任給を使うのか。就職支援事業を手掛ける人材会社のジェイック(東京都千代田区)が調査結果を発表し、1位は「親や家族へのプレゼント」(71.8%)となった。
●初任給の使い道 「家族」以外で注目すべき傾向は?
「趣味」(46.4%)、「貯蓄」(40.3%)、「自分へのプレゼント」(34.0%)、「飲食費や交際費」(23.7%)などが上位に入った。「その他」(1.2%)では、車のローンや家賃の支払い、借りたお金の返済といった声が挙がっている。
初任給で贈りたい親や家族へのプレゼントについては、「レストランなどでの食事」(29.9%)が最も多かった。以降は「食品やお酒」(16.6%)、「旅行(親と一緒に行く)」(9.7%)、「雑貨(食器、財布など)」(8.0%)、「旅行(親に行ってもらう)」(6.6%)が続いた。
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「その他」(1.5%)では、健康診断、マッサージ器具、会いに行くといった声が寄せられた。食事や旅行など、親や家族とのコミュニケーションを大切にしたいという意識が反映される結果となった。
ベネッセi-キャリアの調査によると、大学2〜3年生は就職活動やキャリアの悩みを最も相談する相手として「親(父親・母親)」(22.3%)を挙げた。
今後の自身のキャリアについて考える時「相談したことがある人」においても「親」(60.0%)が最も多かったようだ。
ジェイック取締役の近藤浩充氏は、「採用を行う企業にとっては、学生や新入社員だけでなくその親や保護者にも、信頼感や安心感を届けられるような関わりや情報発信を行うことが今後も重要になる」と指摘する。
「具体的には、内定通知書とともに保護者向けの手紙を添えるほか、内定式や入社式に招待し、職場見学や企業説明を通じた理解を深めてもらう取り組みなどが有効だ」とコメントした。調査は3月27日〜4月7日、同社が提供する新入社員研修の受講者662人を対象にアンケート調査を実施した。
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(小松恋、アイティメディア今野大一)
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