フォロワー40万人のキモノ愛好家・さんかく流カジュアル着まわし “ふだん浴衣”のススメ

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2025年06月29日 11:00  週刊女性PRIME

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ふだん浴衣のススメ

 真冬以外はほぼ一年中、浴衣を着続けているというキモノインフルエンサーの「さんかく」さん。

洋装をうまく取り入れて浴衣をもっと気軽に楽しもう

もともと浴衣は今でいう“カジュアルなふだん着”。TPOさえ守れば、いつ着てもいいはずです。だいたいの浴衣は家で洗えて軽くて便利ですから、真夏だけの楽しみにするにはもったいない!

 ワンピースの上に浴衣を着るのがさんかくさん流。気温や気候に合わせ、着物のように着られる浴衣やテクニックもあるんだとか。

「寒い時季は足袋や足袋ソックスを合わせて。寒々しく見えないよう、私の場合は春先から初夏は夏らしい柄や色は避け、梅雨明けまでは濃い色地の浴衣を着ています」

 タンスに入れっぱなしの浴衣があれば、今年はフル活用してみませんか?

さんかく流浴衣着こなしポイント

(1)ユニクロのワンピの上から着付けてOK

 浴衣用のインナーを用意するのは面倒。くびれを補整する目的で、胸の下にタオルを巻いておくと、暑い日は汗を吸ってくれます。

「私はワンピースをインナーにすることが多いです。出先で着崩れたら脱げちゃうというメリットも」(さんかくさん、以下同)

(2)胸元に保冷剤で猛暑も涼しく

 暑さ対策に有効なのが、食品についてくる保冷剤。小さめのタオルや手ぬぐいで保冷剤を包み、カップ付きインナーなどの胸元に挟み込むとグッと涼しくなるのでおすすめだそう。

「外出時は涼しげな日傘や扇子で暑さをしのぐようにしています」

(3)足元は地下足袋やサンダルでラクをしよう

 浴衣の足元の定番は下駄ですが、靴ずれするならサンダルや靴にチェンジ。最近はしっかりしたゴム底の地下足袋も多く、デザインも豊富です。

「地下足袋は素足で履けて洗えるのもいい。すらっと見える厚底サンダルは靴下と組み合わせ、1年通して愛用」

(4)クーラーで寒いときはアームウォーマーで調整を

 気温が上がらず、梅雨寒となることもある6月。浴衣1枚でヒンヤリするなら、アームウォーマーをプラスしてみて。冷房が効いて寒いというときにも重宝します。

「浴衣の裄丈(袖)が短くて気になるときに使うのも手。色や柄でコーディネートを楽しめます」

帯や小物の違いで脱マンネリ!1週間 浴衣2枚の着まわしコーデ

 同じ浴衣でも帯や合わせる小物が違うと、雰囲気がガラリと変わるもの。さんかくさんが浴衣2枚、帯3枚で着まわしにチャレンジ!

使用アイテム
・クラシック柄浴衣
 紺地にユリ柄で大人っぽく上品に着こなせる
・カラフルレトロ浴衣
 アンティークキモノを復刻した柄がかわいい
・帯
 絽つづれの名古屋帯、使いやすいえんじ色の兵児帯、リバーシブルの半幅帯
・着付け小物
 ワンピースと腰に巻くタオル以外は衿元を美しく整えられる「コーリンベルト」と腰紐、帯板があればOK。

【1日目】いちばんラクな組み合わせで近所をお散歩

 兵児帯は基本的にカジュアル向け。紺浴衣に合わせてラフな雰囲気を演出。足元もラクな下駄で。

【2日目】旧知の友達とリラックスランチ

 友人に誘われ、人気レストランでランチ。紺浴衣に白衿をプラスして少し改まった印象に。シルバーの地下足袋&かごバッグでモード感をアップ。

【3日目】ぶどう柄浴衣でフードイベントにGO!

 おいしい気分を盛り上げるため明るいカラーの浴衣で、いっぱい食べても苦しくないよう兵児帯に。

【4日目】フランスから醸造家が来日ワイン会に足を運ぶ

 浴衣は迷わずぶどう柄を選び、黒レースの衿をIN。リバーシブルの帯は濃いめの色を使い、全体を引き締め。

【5日目】憧れの芸者さん風で三味線のお稽古へ

 お稽古には浴衣に白足袋を合わせる芸者さんスタイルをまねて。名古屋帯で少しきちんと感をプラス。「人の家に上がるときに裸足はマナーとしてNGなので、三味線のお稽古のときは白足袋をはきます」

【6日目】大規模展覧会は歩きやすくてかわいい装いに

 上野の東京国立博物館の展覧会に行くため、足元はスポーティーなサンダルをチョイス。カラフルな浴衣にパールのチョーカーを合わせておめかし。

【7日目】隣町のもつ焼き屋さんで軽く一杯

 紺浴衣に黒ベースの半幅帯を合わせ、足元はラクちんな地下足袋に。「たくさん飲むときは大きめのトートバッグを持っていき、途中で浴衣が脱げるようにしています(笑)」

浴衣のお悩みQ&A

 ほぼ一年中、浴衣を日常使いするさんかくさんに、シンプルなお悩みをぶつけてみました。

Q.下駄が苦手な人はどうしたらいい?
A.下駄より履きやすい草履に足袋ソックスを合わせてみては

「和装らしさにこだわりたいなら、下駄より履きやすい草履がおすすめ。長時間出かけるときに選ぶことが多いです」(さんかくさん、以下同)。足袋や足袋ソックスがあると、さらに歩きやすいのだそう。

Q.汗をかいたらクリーニングに出してる?
A.洗濯ネットに入れ、中性洗剤で洗っています

 最近では市販の浴衣のほとんどは家で洗濯できるんだとか。「私の場合、畳んだ状態で大きめの洗濯ネットに入れた浴衣を中性洗剤で洗濯機の通常モードで洗っています」。中には手洗い推奨の浴衣もあるため、事前に洗濯表示を確認しましょう。

Q.雨の日はいつもどうしてる?
A.ブーツや厚底シューズを合わせ着丈を短めにしては

 足元を濡れてもOKなブーツや厚底靴にすれば雨でもへっちゃらというさんかくさん。「着丈は短めにして洋装ミックスにアレンジしてみては。私は濡れたらジャブジャブ洗っていますが、あれば速乾性のあるポリエステル製の浴衣を選ぶのもアリですよ」

Q.バッグは何を合わせたらいいの?
A.夏にイチオシはかごバッグ!

 浴衣のバッグといえば巾着のイメージもまだまだ根強い。さんかくさんがヘビロテしているのはインドネシア産のアタ(シダ植物)で編んだかご。涼しげな雰囲気はもちろん、軽くて丈夫というメリットも。

Q.浴衣初心者がアクセサリーをつけるなら何がおすすめ?
A.タッセルのピアスは和装と相性がいいと思ってます

「夏は髪をアップにすることが多いので、揺れるタイプのピアスやイヤリングが映えるんです」。キラキラしたものでもいいですが、さんかくさんのイチオシはタッセル型。最初は浴衣の柄や足袋ソックスの一色とリンクさせても。

Q.身丈が短い浴衣もまだ着られる?
A.フラットシューズを合わせて丈をカムフラージュ

 高身長なさんかくさんは、身丈(襟下から裾)±10cmを許容範囲としています。「祖母の着物などで短いときはおはしょりなしで着ることも。洋装ミックスにして足元をフラットシューズにすると、丈の短さが目立ちにくくなります。たくさん歩くときにもおすすめ」

教えてくれたのは……さんかくさん●キモノ着付けを紹介する動画を制作する、きもの愛好家でフォトグラファー。キモノインフルエンサーとしてトークイベントの出演、雑誌への掲載協力、企業とのコラボや商品プロデュースなど幅広く活動している。2冊目となる新著『さんかく浴衣のススメ』(主婦と生活社)が現在、好評発売中♪

モデル・スタイリング/さんかく 写真/『さんかく浴衣のススメ』(主婦と生活社)より

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