東京株、一時700円超高=昨夏以来の高値に
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2025年06月30日 10:02 時事通信社

一時前週末に比べ600円超値上がりした日経平均株価を示すモニター=30日午前、東京都中央区 30日午前の東京株式市場で、日経平均株価は一時前週末に比べて700円超上昇し、取引時間中としては昨年7月以来の高値水準となった。午前の終値は659円03銭高の4万0809円82銭。前週末の米国株高を引き継いで買いが広がった。
27日の米国市場では、ラトニック米商務長官が10カ国と関税交渉が進展しているとテレビインタビューで明かしたことなどで投資家心理が上向き、米主要株価指数はそろって上昇した。これを受け、週明けの東京市場も朝から買いが優勢となり、幅広い業種が値上がりした。
国内企業が株主への利益還元を強化し、配当金を増やしており、受け取った配当金を再投資する買いも相場の需給を引き締めているとされる。ただ、トランプ大統領が日本との自動車貿易に不満を表したことで自動車株は上値が重くなるなど、市場には米国との通商交渉を巡る警戒姿勢も残る。「最近の株価上昇ペースは速過ぎたため、いったんスピード調整が必要だ」(投資助言会社)との声も聞かれた。
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