快足スマートファルコンの「9馬身差V」「2分1秒1」が燦然と輝く 帝王賞の勝ち時計ランキング

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2025年06月30日 12:00  netkeiba

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11年の帝王賞を制したスマートファルコン(撮影:高橋正和)
 7月2日(水)に大井競馬場で行われる帝王賞(4歳上・JpnI・ダ2000m)。上半期のダート王者決定戦として長い歴史を持ち、1986年に中央・地方交流競走に指定された一戦は、これまで数多くの名馬、名勝負を生んできた。今年もJpnI・4勝のメイショウハリオ、昨年2着のウィルソンテソーロ、川崎記念2着のディクテオンなど好メンバーが揃い、激戦が予想される。本稿では同レースの開催にあたり、歴代勝ち時計をランキング形式で紹介する。

■4位タイ 2分2秒7 2021年 テーオーケインズ

 デビューから徐々に距離を延ばして実績と経験を積み、20年秋にOP入りを果たすと、暮れの東京大賞典で重賞初挑戦ながら0.2秒差に健闘する。21年はまさに飛躍の一年となり、始動戦の名古屋城Sを快勝、続くアンタレスSで初タイトルを手にすると、4番人気で出走した帝王賞を3馬身差で制して一気に頂点を極めた。その後は同年のチャンピオンズC、22年のJBCクラシックを勝ち、一時代を築いた。

■4位タイ 2分2秒7 2015年 ホッコータルマエ

 ドバイ遠征帰りではあったものの、単勝1.5倍の圧倒的な1番人気に支持された一戦。1枠1番から主張していったがマークも厳しく、外からクリノスターオーなどに出られ、道中は4、5番手の厳しい位置取り。それでもしぶとく前を追い続け、直線は粘り込み図るクリソライトを残り200mほどで競り落とすと、最後は3/4馬身差を付けて勝利。当時の日本歴代タイ記録となるGI/JpnI・9勝目を飾った。

■3位 2分2秒1 2006年 アジュディミツオー

 ライバル同士の激しい戦い。南関東の総大将アジュディミツオーが先手を奪い、番手に付けたカネヒキリと武豊騎手は3コーナー過ぎからジワっと前を追う。だが、内田博幸騎手の叱咤に応え、アジュディミツオーは直線に入ってもしぶとく粘り、最後まで1馬身の差を詰めさせなかった。名馬2頭、名手2人の叩き合いは「勝ちたい内田! 負けられない武豊!」の名実況とともに語り草となっている。

■2位 2分1秒9 2023年 メイショウハリオ

 同年はプロミストウォリアが1000m通過60.4秒のミドルペースで逃げ、4コーナー過ぎから直線入口にかけて、有力馬が前でひしめき合う展開となる。残り200m過ぎで最内からクラウンプライド、馬群のあいだからテーオーケインズが伸びて、最後は3頭がもつれるようにゴールしたが、外からねじ伏せたメイショウハリオに軍配が上がった。レース史上初の連覇は好時計勝ちで決めた。

■1位 2分1秒1 2011年 スマートファルコン

 重賞19勝を挙げた同馬にとって、生涯で最大着差を付けたレースとなった。いつも通り好スタートからハナに立ち、1000mは60秒を少し切るハイラップを刻む。後続各馬は厳しい流れに追走で精いっぱい。スマートファルコンは直線に入っても脚が鈍ることはなく、2着以下をさらに大きく引き離す。“逃げて差す”の表現が似合う、上がり36.0秒でまとめ、9馬身差の圧勝を飾った。

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