“売却”から“残留”へ方針変更? バレンシア、21歳CBとの契約延長を検討か…アーセナルは約34億円のオファー準備

0

2025年06月30日 14:03  サッカーキング

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

サッカーキング

モスケラとの契約延長を検討か? [写真]=Getty Images
 バレンシアは、アーセナルが獲得オファーを準備するセンターバック(CB)クリスティアン・モスケラに対して、契約延長を検討し始めているようだ。29日、スペイン紙『アス』が報じている。

 2004年6月27日生まれのクリスティアン・モスケラは現在21歳。身長191cmという恵まれた体躯と、身体能力の高さで昨シーズンにブレイクを果たすと、今シーズンは主戦場とするセンターバックのほか、ティエリー・コレイアの長期離脱により手薄となった右サイドバックでもプレー。リーグ戦37試合に出場しており、前半戦こそチームの絶不調に引っ張られたものの、カルロス・コルベラン監督就任以降は本来のパフォーマンスを取り戻した。また、今夏に行われたU21EUROでもセサル・タレガとの“バレンシアコンビ”で、U−21スペイン代表の最終ラインに君臨していた。

 そんなモスケラに対しては、かねてよりアーセナルが獲得に乗り出していることが取り沙汰されており、すでに1400万ユーロ(約24億円)のオファーを受け取ったが、バレンシアは当初要求していた2000万ユーロ(約34億円)に満たなかったことに加え、意図的に時間を引き延ばすことで交渉の主導権を握りたいという戦略面からも、これを拒否した。すると現在は、アーセナル側が同額にまで増額したオファーを準備中、と『アス』は指摘。また、移籍市場に精通するファブリツィオ・ロマーノ氏も、選手本人と合意に達していることから、近日中に2度目のオファーが届く見込みであることを明かしている。

 そうしたなかで、バレンシアはモスケラとの契約延長を検討し始めているようだ。『アス』によると、クラブは、現行契約が2026年夏に満了を迎える同選手に対して、「売却を容認」という方針を示していたが、シンガポールでピーター・リム氏(クラブオーナー)との会談を終えたコルベラン監督が帰国して以降、「契約を更新したい」と180度転換させたとのこと。事実、セルヒオ・バリラ氏(モスケラの代理人)とのライブストリーミングによる面談も予定されていると伝えている。

 ただし現状、契約延長オファーどころか、この意向すらも選手側には伝わっていない模様。『アス』は、「ボールはバレンシアにある」とした上で、「ピーター・リムは最初の1400万ユーロのオファー時と同様に、彼を売却するのか、再び拒否するのかを決めなければならない」と強調。仮に後者を選択した場合には、アーセナルが入札プロセスから撤退するリスクがあり、“来夏のフリー退団”という最悪のケースに発展する可能性があることを念頭に置く必要がある。

 これまでにも複数の主力級選手を安価で売り、バレンシアニスタの反感を買ってきたピーター・リム氏。果たして今夏、悪名高きオーナーは、モスケラに対してどのような決断を下すのだろうか。

    ランキングスポーツ

    前日のランキングへ

    ニュース設定