トランプ米大統領とカナダのカーニー首相(左)=16日、カナダ西部カナナスキス(EPA時事) 【ワシントン時事】カナダ政府は29日、トランプ米大統領が打ち切りを表明した貿易交渉について、両国が再開することで合意したと発表した。カナダが協議中止の原因となった米IT企業に対するデジタル課税を撤回したため。7月21日までに妥結を目指す。
カナダ政府は近く、デジタル課税の運用を見送るための法案を提出するという。高関税をちらつかせて「米国第一」の利益を追求するトランプ政権の圧力に譲歩を余儀なくされた。
トランプ氏はデジタル課税に強く反発し、6月27日にSNSへの投稿で「カナダとの全ての貿易協議を即座に打ち切る」と表明。カナダに対し7日以内に関税を通告するとしていた。