【柔道】阿部一二三「僕は逆算しかしていない」夢実現への独自論を中学生に特別授業

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2025年06月30日 17:33  日刊スポーツ

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中学生に特別授業を行った阿部一二三(撮影・横田和幸)

柔道男子66キロ級で五輪2連覇中の阿部一二三(27=パーク24)が30日、大阪・高槻市立第十中学校で全校生徒約470人を対象に特別授業を行った。


化学メーカーの太陽ホールディングスが主催し、「世界に挑む原動力〜挑戦の楽しみ方〜」をテーマに約1時間、語り尽くした。


自身が世界で戦う原動力について、夢や目標があるからとし、改めて「五輪で4連覇すること。それが自分の原動力。挑戦し続けること、挑戦が生きがいという感覚」と話した。


柔道で3連覇を達成したレジェンド、野村忠宏の名前を出し「僕のあこがれの人で、やるなら超えようという思い。夢があるから挑戦し続けられる」。


夢を実現するには「逆算」の大切さも説いた。


「僕は小さい頃から(父の教えで)逆算しかしていなかった。五輪は4年に1回と決まっているから、五輪に向けて、何歳で世界王者になって、何歳でこの大会で優勝、みたいな話をずっとしていた」


女子生徒から「緊張をやわらげるルーティンは?」と質問されると、試合で赤いパンツを着用すると説明。以前に話題となった阿部の験担ぎだが、「勝負パンツですね。小学生の時からそうで、試合する時は赤色のパンツ、スパッツ。燃えるというか、闘争心がわく色」と、独自のスイッチの入れ方を披露した。


6月に開催された世界選手権(ブダペスト)男子66キロ級で約6年ぶりに敗れ、銅メダルに終わった。そこから約2週間。この日の阿部の表情は、全て吹っ切れたかのようで「挑戦することの楽しさに気付いてもらえればいい。小さいこと、簡単なことでもいい」と、メッセージを送っていた。【横田和幸】

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