画像提供:マイナビニュースJR北海道は30日、宗谷本線を走る特急「宗谷」「サロベツ」の車内から降車後のタクシーを手配できるサービスの実証事業を実施すると発表した。実施期間は7月1日から12月31日まで。タクシーを手配できる駅は名寄駅、南稚内駅、稚内駅の3駅となる。
地方における「交通空白」地域の解消をめざす取組みの一環として、「タクジット」(列車内で降車後のタクシーを事前に手配できるサービス)を運営する電脳交通と共同で実証事業を実施。この事業は今年度の「日本版MaaS推進・支援事業」にも選定されている。
期間中、特急「宗谷」「サロベツ」の乗客が客室内の座席テーブル背面に記載された二次元コードをスマートフォンで読み込み、名前と電話番号、列車名と降車駅など必要事項をフォームから送信することで、列車の到着時刻に駅へタクシーが迎車に来るしくみとなっている。配車料金はかからないとのこと。
JR北海道の管内において、鉄道駅とその先の目的地を結ぶ二次交通の不足が課題になっていることから、今回の実証事業を通じて鉄道からタクシーへの乗り継ぐ際の利便性向上を図るとともに、実証結果を自治体にも共有し、乗継ぎ課題の解決につなげたいとしている。(佐々木康弘)