“恩師”を追う“教え子”たち…F・ルイス監督「シメオネは私たちに自分の足跡を辿るように促してくれた」

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2025年06月30日 20:08  サッカーキング

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シメオネ氏について語ったF・ルイス監督 [写真]=Getty Images
 フラメンゴを率いるフィリペ・ルイス監督が、自身の恩師であるディエゴ・シメオネ氏について語った。29日、スペイン紙『マルカ』が伝えている。

 かつて、「僕はシメオネがいたからこそ監督を志すんだ」と語ったフィリペ・ルイス監督は、目下行われているFIFAクラブワールドカップ2025で“名将”の片鱗を見せた。現在39歳の青年指揮官は、今なお指揮を取り続けるディエゴ・シメオネ氏のロヒブランコスでの“最初の教え子”のひとりとして記憶されている。2010年夏から2014年夏と、2015年夏から2019年夏までの計8年間の在籍で、クラブ公式戦通算333試合に出場したほか、ラ・リーガやヨーロッパリーグのタイトルも獲得した。

 そんなF・ルイス監督は、2023年の現役引退後にフラメンゴで指導者キャリアを始めると、29日に行われたクラブW杯・ラウンド16でバイエルンに敗れたものの、グループステージではチェルシーを下して首位通過するなど、早くも欧州トップクラブに自身の手腕が通用することを証明してみせた。敗退決定後、同指揮官は「チョロ(シメオネの愛称)をリスペクトした上で、アトレティコは視野に入っているか?」と問われた質問に対しては、「シメオネはアトレティコ・マドリード史上最高の監督であり、彼が望む限りそこに居続けるだろう」と濁したが、「最近話したか? もちろん、このクラブワールドカップの期間中にもね。いつもたくさんの質問をしているんだ」と良好な関係が続いていることを明かした。

 また、フェルナンド・トーレス氏がアトレティコ・マドリードBの監督を務めるほか、ガビ氏がレアル・サラゴサ、アルダ・トゥラン氏がシャフタール・ドネツク、そしてディエゴ・ゴディン氏も指導者を目指すことを公言するなど、アトレティコ・マドリードで同じ時代を生きた“戦友”が、続々とシメオネ氏を追っていることについて、F・ルイス監督は「結局のところ、さっきも言ったように、チョロが私たちの人生、価値観を変え、多くのものを与えてくれた。シメオネは、私たちに自分の足跡を辿るように促してくれた。彼は間違いなく、私にとって最も大きなインスピレーションの源のひとり」と改めて大きな影響を与えてくれたことを口にした。

 最後に、愛する古巣については「私は変わらないよ。メッセージはピッチ上で伝えてこそだけど、アトレティコをずっと応援しているよ。クラブが成長して世界的なクラブへと成長を遂げたこと、獲得できるようになった選手たち、そしてその未来にも…本当に幸せを感じている」とビッグクラブの仲間入りを果たしたことを喜んでいる。

 時代は移ろいで、“チョリスモ”の薫陶を受けた教え子たちが、別々の道から恩師を追い始めている。いつの日か、シメオネ氏と対戦するときが、シメオネ氏の後を継ぐときが、そんな巡り合わせは起こるのだろか。

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