“10万人弱”の人々が「食料危機」に直面…タイにある「ミャンマー難民キャンプ」の現状を専門家が解説

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2025年06月30日 20:20  TOKYO FM +

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“10万人弱”の人々が「食料危機」に直面…タイにある「ミャンマー難民キャンプ」の現状を専門家が解説
“一歩先を行く手の届く贅沢”をテーマにした情報紙「ビズスタ」から、社会で活躍するビジネスパーソンのウェルネスなライフスタイルに役に立つ最新情報をお届けするTOKYO FMのラジオ番組「ビズスタ THE REAL WELLNESS」(毎週土曜7:25〜7:30)。「ビズスタ」編集長・佐原雅之がパーソナリティをつとめます。6月28日(土)の放送は、公益社団法人 シャンティ国際ボランティア会 事務局長 山本英里さんをお迎えして、タイ北西部にあるミャンマー難民キャンプの現状を伺いました。


山本英里さん



佐原:実は今、タイにある難民キャンプの人々が、食料を受け取ることができないリスクにさらされています。そこで今回は、公益社団法人 シャンティ国際ボランティア会 事務局長の山本さんにお越しいただき、お話を伺います。

山本:よろしくお願いします。

佐原:タイのミャンマー難民キャンプについて教えていただけますか?

山本:ミャンマーの紛争から逃れてきた10万人弱の人々が暮らす難民キャンプで、設立から50年が経ち、世界でも長期化しているキャンプの1つです。山のなかにあること、さらには外部との接触に制限があるため“忘れられた難民キャンプ”と言われています。シャンティでは、2000年から図書館活動を中心とした支援をおこなっています。

佐原:冒頭で話したように、現状は厳しいのですね。

山本:生活に必要な収入を稼ぐことが禁止されているため、食料や家屋、公共施設の運営をすべて支援に頼らざるを得ない状況なのですが、その食料の供給が今絶たれようとしています。支援に関わる多くの団体が協力して、この状況を何とか乗り越えられないか奔走しています。

佐原:シャンティは、この課題についてどのように捉えていますか?

山本:シャンティの図書館に来る子どもたちの多くは、まだこのような状況を理解できていません。私たちは日本から絵本を届けているのですが、子どもたちはその絵本に描かれているようなハッピーエンドを信じて、今日も図書館で絵本を楽しんでいます。その姿を思うと胸が痛くなります。

それと同時に、困難な状況のときにほど、絵本が子どもたちの心の支えになっているのが分かります。緊急の支援を必要とする難民の方々がいること、そして、このような状況を生み出さないための根本的な解決のためにできることは何か、改めて皆さまとともに考えていきたいと思います。

佐原:シャンティは、難民キャンプやアフガニスタン、ミャンマーなどで緊急人道支援や日本から絵本を届ける活動をおこなっています。詳しくはWebサイトをご覧ください。

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<番組概要>
番組名:ビズスタ THE REAL WELLNESS
パーソナリティ:佐原雅之(ビズスタ編集長)
放送日時:毎週土曜7:25〜7:30

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