新基準のバットは本当に飛ばない?『新しい高校野球の教科書』が教える打撃技術と科学的コーチング

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2025年06月30日 21:40  リアルサウンド

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川村卓(筑波大学体育系教授)著『新しい高校野球の教科書 新基準バット時代の打撃技術と科学的コーチング』(カンゼン)

 今年も「全国高等学校野球選手権大会」の予選の季節がやってきた。今年の「夏の甲子園」は令和7年8月5日(火)から行われることが決定。球児たちの熱い闘いが繰り広げられることになる。


 プロ野球の練習に科学的なメソッドを取り入れているように高校野球でも新たなる練習方法が導入されている。川村卓による『新しい高校野球の教科書』(カンゼン)は、新基準のバットをどう指導するべきか、科学的打撃指導のメソッドがわかる内容となっている。


 高校野球では2024年春の公式戦から正式採用されている新基準のバット。重さは従来と同じ900グラム以上のままでありながら、バットの芯が細くなり、打球部の厚みが増した仕様になった。新基準バット移行後、最初の甲子園大会となった2024年センバツではスタンドインのホームランが2本と、金属バット導入以降もっとも少ない本数となった。また同年夏の甲子園では7本、そして2025年のセンバツではスタンドインが4本と、旧基準のバットに比べると、明らかに飛距離が出にくくなっている。


 どうすれば、新基準バットで長打を打てるようになるのか──。科学的なアプローチにより分析するスポーツ科学の第一人者である筑波大学硬式野球部監督が教える最新メソッドをまとめた一冊。打撃技術向上につながるという新基準のバットで結果を出すための最新の教科書だ。



■書誌情報
著者:川村卓(筑波大学体育系教授)
判型:A5 判/216 ページ/2025 年 6 月 19 日発売/1800 円+税
著者:川村卓(筑波大学体育系教授)
書籍:『新しい高校野球の教科書』
判型・ページ数:A5 判/216 ページ
発売・価格2025 年 6 月 19 日発売/1800 円+税


【著者紹介】川村 卓 かわむら・たかし
筑波大学体育系教授、筑波大学硬式野球部監督。1970 年、北海道江別市生まれ。札幌開成高校の主将、外野手として甲子園に 出場経験を持つ。筑波大大学院体育研究科修了後、北海道で高校教員として 4 年半勤務。2000 年から筑波大体育科学系講師を 務め、その後、同硬式野球部監督に就任する。野球方法論、コーチング学が専門で、大学院では野球コーチング論研究室を開設 している。動作解析、一流選手の特徴など、科学的なアプローチにより分析するスポーツ科学の第一人者であり、年代別の指導方法の確立に取り組む。2019 年 4 月に日本高野連が発足した『投手の障害予防に関する有識者会議』メンバー。野球コーチン グ論研究室では、工藤公康氏、吉井理人氏、仁志敏久氏など多くの元プロ野球選手が学んでいる。



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