バルサとの交渉が停滞するN・ウィリアムズ[写真]=Getty Images
バルセロナは、アスレティック・ビルバオに所属するスペイン代表FWニコ・ウィリアムズの獲得に向けた交渉で、行き詰まりを見せているようだ。30日、スペインメディア『ムンド・デポルティーボ』が報じている。
今夏の移籍市場でウイングの補強を目指すバルセロナは、昨夏にも獲得に迫ったニコ・ウィリアムズに再び関心を示しており、すでに2031年6月までの6年契約で個人合意に達したとも報じられている。
契約解除金に設定されている5800万ユーロ(約98億円)をバルセロナが支払うことで、加入が決定するとも見られていたが、ここにきて同クラブと選手の代理人との交渉が停滞している模様だ。
『ムンド・デポルティーボ』によると、今週中にも決着がつくと見られていたものの、交渉はこう着状態に。その背景には、ニコ・ウィリアムズ側が“選手登録の確約”に関して高いレベルの保証を求めていることがあるという。バルセロナは昨夏、ダニ・オルモやパウ・ビクトルの登録手続きで問題を抱えた経緯があり、同様の事態を懸念する選手側が契約書に強い条項を盛り込みたい意向を示しているようだ。
また、アスレティック・ビルバオは対抗措置として、バルセロナがラ・リーガの財務管理規則「第1.1条」に違反している可能性があるとして、スペインサッカー連盟(RFEF)およびラ・リーガ側に指摘。なお、同条項は「クラブは収入の範囲内でしか支出できない」と定めている。
バルセロナ移籍が濃厚と伝えられていたなかでの交渉難航により、バイエルンもニコ・ウィリアムズの動向を注視しているようで、今後の展開に注目が集まる。