日本製鉄本社=東京都千代田区(AFP時事) 日本製鉄は1日、米鉄鋼大手USスチール買収を巡り、バイデン前米大統領と対米外国投資委員会(CFIUS)を相手取り起こしていた行政訴訟を、同日付で取り下げたと発表した。トランプ大統領が6月、USスチールの買収を承認し、その後の手続きで買収が完了したため。
バイデン氏は大統領在任中の1月、安全保障上の懸念から日鉄のUSスチール買収計画の中止を命令した。日鉄は「政治的理由で買収を阻止する大統領令を発出した」などとして、バイデン氏や買収計画を審査したCFIUSを提訴したが、買収完了後に訴えを取り下げることで米政府側と合意していた。