北九州記念2025に出走予定のクラスペディア(24年9月撮影、ユーザー提供:ワラビさん) デビュー12年目の小崎綾也騎手が、北九州記念(3歳上・GIII・芝1200m)のクラスペディア(牡3、栗東・河嶋宏樹厩舎)で7年ぶりのJRA重賞制覇を目指す。
小崎騎手は95年5月13日、滋賀県出身の30歳。父は小崎憲調教師。同期には松若風馬騎手や石川裕紀人騎手らがいる。JRA通算3335戦148勝。18年の函館2歳Sのアスターペガサスで重賞初制覇。海外遠征にも積極的で、これまでオーストラリアやニュージーランド、アイルランドやドイツに長期滞在し、レースにも騎乗している。このような努力が実を結び、24年には6年ぶりの2桁となる10勝をマーク。今年も既に7勝をマークし、再ブレイクの兆しがある。
北九州記念のパートナーは、デビュー戦からコンビを組み続けるクラスペディアだ。デビュー戦で2着になると、格上挑戦した小倉2歳Sでも2着に健闘。「未勝利のオープン馬」として話題を集めた。その後、3走前のクロッカスSで待望の初勝利。続くファルコンSでは16着に終わったが、前走の葵Sでは逃げて3/4馬身差の2着。アブキールベイの末脚に屈し、惜しくも初タイトルを逃したが、非凡なスプリント適性を証明した。今回は初の古馬相手となるが、それだけにハンデは54kgと恵まれた印象。枠順と立ち回り一つで十分にチャンスがあるはずだ。
ここで18年の函館2歳Sのアスターペガサス以来、約7年ぶりのJRA重賞制覇となるか。多くの関係者にアピールし、更なる飛躍へとつなげてほしい。