レンタル加入したオサスナでポテンシャルを証明したB・サラゴサ [写真]=Getty Images セルタは、バイエルンに所属するFWブライアン・サラゴサについて、今週中に交渉を成立させられる自信があるようだ。6月30日、スペイン紙『マルカ』が報じている。
2025−26シーズンは、9年ぶりのヨーロッパリーグが待っているセルタ。今冬に決断したカンテラーノとの“心中”が奏功した後、この夏の移籍市場では、すでにGKヨヌーツ・ラドゥとFWフェラン・ジュグラを新戦力に迎え入れたほか、大活躍だったDFマルコス・アロンソのような“ベテラン枠”として、アトレティコ・マドリードを退団したDFセサル・アスピリクエタの獲得も目指すなど、欧州大会に向けた積極的な動きを見せている。
そんなセルタは、今週中にブライアン・サラゴサのレンタル加入を実現できる、と自信を示しているようだ。『マルカ』によると、同選手に構想外を通達したバイエルンとの交渉は数週間に及んでおり、セルタとしては、買取オプションは任意とするかつ、設定する金額もクラブ規模に適した数字にしたい一方で、相手側は買取オプションの義務化を求めているという。現時点で選手との合意には至っているため、買取オプションの詳細さえまとまれば、チームに合流させられると見ていることを明らかにした。
2001年9月9日生まれのブライアン・サラゴサは現在23歳。グラナダに彗星の如く現れた後、鳴物入りで加入したバイエルンでは不遇の日々を過ごしたが、昨夏にオサスナへのレンタル移籍でラ・リーガに復帰すると、水を得た魚のように躍動。後半戦は負傷離脱によってコンディションを落としたものの、最初の15試合で1得点5アシストを記録。同時期には、スペイン代表での初得点もマークしており、「フットボールは言葉でなく、足でプレーするものだ」と自身を干したトーマス・トゥヘル元監督(ドイツ語と英語が話せないことを指摘していた)に対して、意趣返しのようなコメントを口にしていた。
なお『マルカ』は、ラ・リーガの複数クラブが、ポテンシャルを再証明してみせた同選手の獲得を検討していたなか、セルタは最初から有利な立場にあったと指摘。当初はビジャレアルやベティスといった欧州大会を抱える上位陣はもちろん、プレミアリーグやセリエAからも関心を寄せられていたとされるが、“セレステ”がリードを保ったまま最終局面に突入している。