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2025年07月02日 20:11 ITmedia Mobile
KDDIは6月30日、Amazonで「au Starlink Direct専用プラン」の販売を開始した。auの5G/4G LTEのエリア外であっても、空が開けていればテキストメッセージの送受信が可能となる。
au Starlink Direct専用プランは、人工衛星を経由して最低限の通信手段を確保できるもので、地上回線が届かない地域でも、iOSのメッセージアプリやGoogleメッセージアプリを使ったテキストのやりとりが行える。また、空が見える場所であれば、緊急速報メールの受信や、災害時に現在地を家族・友人へメッセージで共有することも可能になる。
申し込みは、Amazon上での購入後に送付される案内メールに記載されたURLから専用ページへアクセスし、契約手続きを進める形式となっている。案内ページでは、注意事項への同意を求められ、対応端末を確認した上で、SIMの選択と契約を行う流れになっている。
対応エリアは、日本国内および領海(海岸線から12海里/約22km以内)で、au 5G/4G LTEの電波が届かない場所が対象になる。一方で、既存のLTE圏内やWi-Fiエリアでは衛星通信は利用できず、地形や天候の影響で通信確保に時間がかかる場合や、一時的に通信が停止する可能性もあると説明している。
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利用できるサービスは限定的で、衛星モード時には音声通話やインターネット通信は使用不可だ。メッセージ送信も、iOS/Googleメッセージアプリでのテキスト送受信のみに限られており、通信内容はあくまで非常時・最小限のものに絞られているようだ。なお、au 4G LTEエリアに入った場合は、月1GBまでのデータ通信とSMS送信が可能とされている。
月額利用料は1650円(税込み、以下同)で、UQ mobileの「コミコミプランバリュー」または「トクトクプラン2」を利用しているユーザーには月額550円での提供となる。SMS送信料は無料だが、国内のLTE圏内で海外宛に送信する国際SMSには別途料金が発生する場合があるという。初期契約事務手数料は3850円に設定されているが、Amazonではau PAY残高での還元により、実質無料での提供も案内されている。
なお、本プランは加入後の日割り計算が可能な一方で、途中解約に関しては満額請求となる。また、MNPによる乗り換えやプラン変更は受け付けておらず、auの国際ローミングサービスである「au世界サービス」も基本的には利用できないとされているが、一定期間の海外利用が可能な場合、その利用料金は後日返金される措置があるという。
通信速度については、月間容量の上限に達した場合に送受信最大128kbpsへの制限が行われる。また、ネットワークの混雑時やデータ使用量が多い場合にも、速度制限が実施されることがある。
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