【陸上】走り高跳び長谷川直人が日本選手権へ順調「今までと違う」初の頂点と2度目の世界陸上へ

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2025年07月02日 21:57  日刊スポーツ

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日本選手権に向けて練習する長谷川

陸上世界選手権(9月13日開幕、東京・国立競技場)の代表選考を兼ねた日本選手権(7月4日〜6日、東京・国立競技場)の男子走り高跳びで、長谷川直人(28=サトウ食品新潟アルビレックスRC)が初優勝と世界切符を狙う。昨年は目標にしていたパリ五輪を逃した。その悔しさをぶつけ、国内の頂点と、23年ブダペスト大会以来の世界選手権を目指す。


     ◇     ◇     ◇


プレッシャーはない。あるのは程よい緊張感。「少しずつ調子を整えていく」。長谷川はマイペースで日本選手権に合わせている。大会前最後の公式戦だった台湾オープン(8日)は2メートル22で優勝、5月のアジア選手権(韓国)は2メートル24で4位。3月の世界室内選手権(中国)で日本人初入賞の7位(2メートル20)になったのを皮切りに、順調にステップを上ってきた。


日本選手権の目標は「今まで日本一がない。今年こそ優勝」と言い切る。36位までが出場権獲得になる世界選手権用のワールドランキングでは23位(2日現在)につけている。日本選手権で優勝すれば、23年以来、2度目の世界舞台に大きく近づく。真の狙いは「世界陸上での決勝進出」(長谷川)。そのために、21年に記録した自己ベストの2メートル26の更新と、初優勝を土台にするつもりだ。


昨年のパリ五輪も出場圏内のランキングにつけていながら、直前に外れた苦い経験がある。その思いが一層の気の引き締めにつながった。技術力アップは常に意識。4、5月は助走のスピードを上げ、それを維持した跳躍に取り組んだ。「体が流れることなくうまく跳べている」と手応えを感じている。体を絞るため、今季は練習前後に計1時間30分ほどのウオーキングを取り入れた。体脂肪率は8%。「本番まで、もう0・5%は絞りたい」。鍛え上げた肉体も武器になる。


日本選手権の最高成績は昨年などの2位。「今までとは違う。初優勝、そしてパリ五輪に出られなかったリベンジをしたい」。挑む思いは強い。【斎藤慎一郎】


◆長谷川直人(はせがわ・なおと)1996年(平8)11月15日生まれ、新潟市出身。新発田中央高で走り高跳びを始め、3年で全国高校総体、国体に出場。新潟医療福祉大では17年の日本選手権3位、日本学生個人選手権優勝。18年はインカレで優勝。19年に新潟RC入り。21年の県選手権で県記録の自己ベスト2メートル26をマーク。20、23年の日本選手権で2位、23年は世界選手権、アジア選手権に出場。178センチ、68キロ。

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