チェルシー移籍のJ・ペドロにブライトン指揮官が理解を示す「関係者全員にとっていい移籍」…“9番”売却で若手有望株の補強資金を回収

　ブライトンのファビアン・ヒュルツェラー監督が、チェルシーへ移籍したブラジル代表FWジョアン・ペドロについて言及した。2日、クラブの公式サイトが同指揮官のコメントを伝えている。

　今夏の移籍市場で、チェルシーやニューカッスルから関心を寄せられていたJ・ペドロは、最終的に移籍金5500万ポンド（約109億円）に500万ポンド（約10億円）のボーナスを加えた条件で、チェルシーへの完全移籍が決定した。

　ブライトンで2シーズンを過ごし、公式戦で計30ゴールを挙げたJ・ペドロに対して、ブライトンのヒュルツェラー監督は、「これは関係者全員にとっていい移籍」と“9番”のチェルシー行きに理解を示した。さらに「これはクラブにとって素晴らしい契約であり、すでに獲得している攻撃陣への投資に見合うリターンとなった」と述べている。

　ブライトンは今夏、攻撃陣においてはサンダーランドからU−19イングランド代表FWトム・ワトソン、オリンピアコスからU−21ギリシャ代表FWチャラランボス・コストゥラスを完全移籍で獲得。2人の若手有望株に合計4700万ユーロ（約79億円）を投資しており、J・ペドロの売却によって、その補強資金を回収できた格好となる。

　さらにヒュルツェラー監督は、「ジョアン（ペドロ）にとってもエキサイティングな移籍だ。今シーズンは、チャンピオンズリーグに出場する機会もあるし、来年開催されるワールドカップに向けてブラジル代表としての地位を確立したい気持ちも理解できる」と、選手のステップアップにエール。最後には「ジョアンは、私が就任する前も後も素晴らしい瞬間を残してくれた。クラブを代表して、2シーズンにわたる貢献に感謝し、今後の幸運を祈りたい」と感謝の言葉を述べている。