花巻東に五輪金メダルコーチ! 北京金の江本奈穂氏が同校ソフトボール部の投手コーチに就任

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2025年07月03日 19:46  日刊スポーツ

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日刊スポーツ

6月より花巻東ソフトボール部の投手コーチに就任した江本氏(撮影・高橋香奈)

花巻東高校ソフトボール部の投手コーチに就任した江本奈穂氏(39)が3日、同校での指導を報道陣に公開した。岩手・花巻市内の同校ソフトボールグラウンドで2時間以上、精力的に動き回った。


「東北の方は初めて。新しい環境で、新しい選手と一緒に自分も学べるかなと思ってきたので、いい経験をさせてもらっています」。江本コーチは2008年(平20)の北京五輪で、エースの上野由岐子(42=ビックカメラ高崎)を支えて金メダルを獲得。当時の日本代表監督が、現在同校の斎藤春香監督(55)。今回、硬式野球部の佐々木洋監督の知人から依頼があり、6月から同校で本格的に指導を始めた。


五輪で金メダルを獲得した投手がコーチに就任したとあって、投手を希望する選手が5人から10人に増えた。「プレッシャーを感じました」と苦笑いしたが、「積極的に質問してくれるので、まんべんなく教えるようにしています」と言う。今年から母校の京都・西山高でも指導を始めた。求められるのは投手だけではなく、バッテリーや打撃指導にまで及ぶ。


今後は月1回のペースで花巻東で指導していく。今年のインターハイは全国に行く前に敗退したが、目標はやはり日本一。自身も高校時代に全国選抜大会で優勝している。「やる気を起こさせる指導をしていけたらと思います。ソフトボール人口が減ってきている背景もあるので、ソフトボールの楽しさをあらためて伝えていきたい」。五輪金の財産を東北の地に植え付けていく。【高橋香奈】


▽小原幸音(ゆきの)投手(2年)の話 いつも笑顔で、聞いた事を丁寧に答えてくれるので感謝しています。自分も実業団を目指しているので、そこに進むためにはどのくらい強いメンタルが必要なのか、聞いていきたいです。


◆江本奈穂(えもと・なほ)1985年(昭60)8月25日生まれ、京都府出身。西山高時代に全国選抜大会優勝、インターハイ3位。ミキハウス、豊田自動織機で活躍し、日本代表として08年北京五輪で金メダルに輝く。18年に韓国籍を取得して、同代表の選手、コーチで活躍した。


◆花巻東ソフトボール部


創部は1999年(平11)4月。05年に全国高校総体(インターハイ)に初出場し、通算13回出場。全国選抜大会には07年に初出場し、通算12回出場、最高成績は20年のベスト8。3年生が引退し、現在の部員数は1、2年生の26人。

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