<広島−ヤクルト>◇3日◇マツダスタジアム
ヤクルト先発のドラフト1位・中村優斗投手(22=愛知工大)が、5回7安打無失点の粘投でプロ初勝利の権利を手にした。
5回2死満塁、広島ファビアンと対峙(たいじ)した。カウント1−2からの4球目。肩で呼吸しながら、小さくうなずいた。127キロスライダーは真ん中付近に入ったが、タイミングを外した。捕邪飛でピンチを脱し、グラブをたたいた。球数85。6回に代打を送られ、プロ初勝利の権利を手にして、マウンドを救援陣に託した。
5回1失点だった6月22日オリックス戦から中10日で迎えた登板だった。「広島打線は粘り強い印象。自分も負けないように自分のピッチングをしたい」と心がけた。3者凡退は1度もなかったが、走者を背負ってから粘った。
新人合同自主トレから下半身コンディション不良などで出遅れたが、リハビリの中でも栄養学などを学び、成長を続けてきた。夏の暑さのマツダスタジアム。5回までゼロを並べ、全身からにじみ出る汗が心地よかった。
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打線は初回1死三塁から赤羽が先制中前適時打を放ち、6回は中村優の代打・増田が3ランを放つなど4得点で援護した。
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