KDDIは6月27日、Googleおよびサムスン電子ジャパンの協力を得て、Android アンバサダーによる接客対応を全国の一部au Style、auショップ、UQスポットで開始した。KDDIが7月3日、Webサイトで公表した。
●Androidの専門知識を備えた接客スタッフを認定
Android アンバサダーとは、AndroidおよびGoogle Pixel、Samsung Galaxyに関する最新知識と高い接客スキルを備えたスタッフのこと。Android アンバサダープログラムを通じて認定される。
同プログラムでは、GoogleのAIアシスタント「Gemini」をはじめとするAndroidの最新サービスや、PixelやGalaxyといった主要端末に特化したトレーニングが実施されている。この研修を修了したスタッフがアンバサダーとして認定され、店舗での接客を担う。
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アンバサダーは、来店者の利用ニーズに応じた最適な端末やサービスを提案する。さらに、アンバサダー同士が接客の工夫や体験を共有し合うことで、研修終了後も継続的に学び合い、モチベーションや専門性を高める取り組みも行い、顧客満足度の向上につなげる。
●取り組みの背景は?
こうした取り組みの背景には、スマートフォンがAIによって大きく進化しようとしている現状がある。例えばGoogleは、ハイエンドモデルのPixel 9シリーズだけでなく、ミッドレンジモデルのPixel 9aにも、あらゆる情報やデータを扱えるGeminiや「音声消しゴムマジック」といったAI関連機能を搭載し、利便性をアピールしている。
●Geminiの体験セミナーも開催 iPhoneは?
KDDIでは、全国に店舗網を展開している強みを生かし、AIスマホの使い方を丁寧に伝え、普及促進につなげたい考えのようだ。その一環として、6月1日から全国のau Style店舗で、Geminiを実際に体験できるセミナー「はじめてのAI〜暮らしで使える Google Gemini 体験〜」も順次開催している。
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今後は、Android アンバサダーを全国各地のau Style、auショップ、UQスポットに順次拡大していく予定で、各店舗における在籍状況については、直接店舗に確認するよう案内している。
スマートフォンに不慣れな高齢者層、いわゆる“スマホ弱者”の困りごとにも、Android アンバサダーが丁寧に寄り添うことで、解決が期待されている。一方で、iPhoneについてはApple直営店やサポート体制への依存が強く、携帯各社による店頭サポートには限界もあるようだ。
KDDIによる今回の取り組みは、Android端末ならではの現場主導のサポート体制として、今後さらに注目を集めそうだ。
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