「初デートがバーミヤン」31歳女性が婚活で会った“アウト”な男性。許せないのは「ファミレスだから」じゃなかった

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2025年07月05日 16:10  女子SPA!

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 こんにちは。これまで3000人以上の男女の相談に乗ってきた、恋愛・婚活コンサルタントの菊乃です。髪もボサボサで化粧もしない“完全なる非モテ”から脱出した経験を活かし、多くの方々の「もったいない」をご指摘してきました。誰も言ってくれない「恋愛に役立つリアルな情報」をお伝えします。

◆恋愛経験が乏しいまま婚活する人たち

 今は恋愛経験があまりないまま婚活サービスを利用する人が増えています。2020年以降、コロナの影響で自然な出会いが減ったということも影響はあるかもしれません。

 職場や学校、友達の紹介などで知り合った相手であれば、ある程度の人柄が分かります。迷った時も共通の知り合いがいるため相談できます。また、人は共通の知り合いがいる相手に対して、ドタキャンなど失礼な扱いはしにくいのです。

 ですが逆に人柄がよく分からないのが、マッチングアプリをはじめとする出会いのプラットフォーム。恋愛経験がない人が、こうした場所で合う人を見つけるのは、実はかなり難しいのです。

◆誰を選んだらいいのかわからず結婚相談所へ

 筆者のところへ相談に来た31歳の女性・美香子さん(仮名)には、恋愛経験がありません。インフラ系の仕事に就きながら、神奈川県で実家暮らしをしているという彼女。マッチングアプリは騙されそうだと思い、結婚相談所に登録しました。

「みんな似たような写真だし、誰を選んだらいいのかわからないから、結婚相談所の方がいいと思いました。結婚相談所なら自分に合う人を紹介してもらえると思ったけど……そうじゃなかった。

 紹介してくれる人はいるけど、紹介理由を聞いたら『うちの会員だから』って言われてしまいました。私がはっきりしないからよくないんですけど、断っていいのか進めた方がいいのかもわからないのに、相談しても『嫌なら断って』と言うだけなんです」

◆埼玉で働く、2歳年上の公務員男性と知り合う

 美香子さんには現在、仮交際中(結婚相談所における、正式交際前のお試し期間のようなもの)の相手がいます。埼玉県で公務員をしている2歳年上の男性・翔太さん(仮名)です。

 翔太さんから申し込み(会いたいという意思表示)が来て、「公務員だから真面目でちゃんとしてそう」と思った美香子さんは、お見合いを受けました。初めに会った場所は丸の内でした。1時間ほど会話して、よく分からないからもう一回会ってみようと思ったそうです。

 それで仮交際が成立したものの、すでにモチベーションが下がっているという美香子さん。なぜなのでしょうか。

◆神奈川住みの美香子さんが、デートで提案された場所は

「私は横浜の中でも西側に住んでいるんですけど、次のデートでさいたま新都心(埼玉県)に来ないかって提案されたんです。私がどこでもいいと言っちゃったのも悪いと思うんですけど、家からさいたま新都心まで、片道2時間ぐらいかけて行きました。

 食事代は向こうが払ってくれたし、私が横浜のどこに住んでいるか分からないから埼玉なのかもしれないんですけど、次も川越(埼玉県)に行かないかって言われて。行けなくはないけれど、往復で4時間かかるんです」

「さいたま新都心よりもっと遠くなったじゃん。もう断りましょう。自分が動きたくないのが見え見えですよね。向こうが池袋とかまで出てきてくれるならまだ会いやすいかもしれないけど、このまま会っても疲弊するだけだし、それは合わないってことだから」

「そうなんですか。断っていいんですか。今までも、東京の人から浅草で会おうとか言われたことがあります。都内ならどこも同じかなって思ってOKしちゃった私が悪いんですけど」

◆別のお見合い相手のことをペラペラ喋ってくる男性

 美香子さんは他にも癖が強い男性と会ったことがありました。

 年収800万円ぐらいで有名メーカー勤務の浩太さん(仮名)は、お見合いで初対面の美香子さんに「僕のことどう思う? 合格なの?」と聞いてきたそうです。困る質問なのですが、美香子さんはこれも自分に好意があるから聞いているのかなとポジティブに解釈しました。

 その後、交際成立してからデートの約束をしたのですが、数日前になって、集合時間を1時間後ろにずらしてもらえないかと言われます。

 変更に応じた美香子さんへ、彼は次のデート中に「他のお見合いがあって遅くなりそうだったから、ずらしてもらえて助かった」と発言しました。

 その時点でもモヤっとしましたが、「婚活中は他の人と会うのは当然だし、自分と会う前にすでに決まっていたお見合いだったかもしれないので仕方がない」と思うようにしたそうです。

 しかし浩太さんが続けて、「実家がすごい資産家っぽくて、親から相続するビルを都内に持ってる女性だった」などお見合い相手の個人情報をペラペラ話すので、さすがにドン引きして断ったのでした。

◆前日に「明日会わない?」と誘ってくる税理士

 また別の男性、38歳の税理士は、美香子さんから申し込みして成立した相手でした。

 お見合いした時に「結婚後の仕事はどうする予定ですか?」と聞かれ、「働くつもりだけど、体力がある方じゃないから、子どもができたらセーブするかもしれないです」と伝えたところ、がっかりした顔をされたように感じました。

 それでも「気にしすぎかもしれない」と思って交際希望を出し、交際が成立しました。

 その後、美香子さんが「確定申告の時期で忙しい」と言ってあったにもかかわらず、土曜日の夜に突然「明日、食事行かない?」と誘われました。急な誘いで嫌だと思ったものの、なかなか予定が合わない相手だったので、調整して会うことに。

 美香子さんが利用している結婚相談所では、交際成立してから一度もデートをしないで交際終了した場合に、罰金が発生します(もちろん、初デートをしなくても交際解消できるルールの結婚相談所もあります)。

「とりあえず会ったけれど、ペナルティ解消のためにとりあえずデートしたって感じがしました。しかもデートの場所も、ファミレスのバーミヤンだったんです」

◆条件がいい人を選ぶと、人柄の部分が欠ける

 美香子さんが選んでいる人は、公務員、税理士、年収800万円の大手企業勤務と、いわゆる“条件が良い人”ばかりです。実は美香子さんには年収400万円台くらいの男性からの申し込みも多いのですが、そうした男性は全て断っていました。

 結婚相談所のプロフィールで人柄や性格が見えるわけじゃないから仕方がないのですが、年収が高い人や安定していそうな勤務先の人など、条件で選んでいる印象でした。ここで筆者は、そうした男性の“注意点”を伝えることにしました。

「安定している仕事をして年収が高い大卒の男性って、本来は人気なんですよ。婚活しても、人気がある若い女性やモテる女性と会っていたりするんです。自分に申し込んできた男性の中で条件がいい人だけを選べば、『条件がいいのに婚活で苦戦中の、癖が強い人』を引き当てる確率が高くなるんですよ。

 婚活というのは、付き合える相手の“魅力総合点”って、結局自分と同じぐらいなんです。相手選びで年収が一番大事なら年収だけで選んでいいけれど、そうするとだいたい人柄の部分で何かが欠落している人になりますよ」

◆“条件がいいけど性格に難あり”の相手が続くなら

 こう伝えると美香子さんは納得してくれた様子で、「高望みしすぎていたと思います。向こうの方が仕事が忙しいと遠慮もしちゃうし、もっと対等な関係を築ける人を選んでみます」と話してくれました。

 美香子さんのように、“条件がいいけれど性格に難あり”の男性とばかりデートして、消耗している女性は多いです。そうした場合は一度、相手選びの基準を見直してみてはいかがでしょうか。

※個人が特定されないよう一部脚色してあります。
<文/菊乃>

【菊乃】
恋愛・婚活コンサルタント、コラムニスト。29歳まで手抜きと個性を取り違えていたダメ女。低レベルからの女磨き、婚活を綴ったブログが「分かりやすい」と人気になり独立。ご相談にくる方の約4割は一度も交際経験がない女性。著書「あなたの『そこ』がもったいない。」他4冊。Twitter:@koakumamt

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