チェルシー、UEFAの処分受け声明を発表「和解合意を締結」…罰金支払いに同意

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2025年07月05日 16:32  サッカーキング

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サッカーキング

[写真]=Getty Images
 チェルシーは4日、UEFA(欧州サッカー連盟)からの処分を受け、声明を発表した。

 チェルシーは今年4月に2024年6月までとなる年度での決算書を公開し、1億2840万ポンド(約252億円)の税引き前利益を報告。しかし、この数字には女子チームを親会社から傘下の別会社に2億ポンド(約392億円)で売却したことや、本拠地『スタンフォード・ブリッジ』に隣接する2つのホテルを売却したことなども含まれており、プレミアリーグが定める収益と持続可能性に関する規則(PSR)では認められている計上である一方で、UEFAの規則では有形資産または無形資産の売却、選手の交換(いわゆる「スワップ」)、および関連当事者間の選手移籍などが認められないことが問題になっていた。

 そして、今回UEFAはフットボール収入規則違反によって2000万ユーロ(約34億円)、選手の人件費比率(収入に占める人件費の割合)が80%を超えたことで1100万ユーロ(約19億円)の処分をチェルシーに下したことを発表した。なお、フットボール収入規則については今後4年間で規則を遵守しない場合は、さらに6000万ユーロ(約101億円)の罰金が下されることも明らかになっている。

 また、UEFAクラブ大会におけるリストAへの新規選手登録を制限することにも同意しており、イギリスメディア『BBC』によると、今夏の移籍市場終了までに移籍収支で黒字化でなければ、来季のUEFA主催の大会への新規選手登録を禁止される可能性もあるようだ。

 これらの処分を受け、チェルシーはクラブ公式サイトでUEFAと和解を締結したこと明かしつつ、以下のように声明を発表している。

「チェルシーは2022−23年度および、2023−24年度を対象とするUEFAの財務持続可能性規則に基づき、クラブが報告した損益分岐点の赤字に関して、UEFAと和解合意を締結した。また、2024年度の選手コスト比率が80%から90%の間であったことを受け、クラブは罰金を支払うことにも同意した」

「クラブはUEFAと緊密かつ透明性を保ちながら協力し、財務報告の完全かつ詳細な内訳を提供してきた。これはクラブの財務実績が力強い上昇傾向にあることを示している。チェルシーはUEFAとの関係を非常に重視しており、和解合意を締結することでこの問題を迅速に解決することが重要だと判断した」

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