<陸上:日本選手権>◇5日◇第2日◇東京・国立競技場◇女子400メートル決勝
6月に日本国籍を取得したフロレス・アリエ(21=日体大)は53秒31で3位だった。優勝は寺本葵(天理大)で53秒14だった。
初出場初優勝を逃したが「プレッシャーの中では走り切れた。自分にとって良い経験ができた」と前を向き「高校2年生から400メートルを始めて、初めて家族が見に来てくれた。特別な大会になった」とかみしめた。
4日の予選は序盤で出遅れたが、後半に追い上げて全体2着で突破。「決勝につながる走りができた。初めての日本選手権なので楽しく終われたらと思う」と手応えをつかんでいた。
6月の日本学生対校選手権(日本インカレ)のサブトラックでの練習中に他の選手と接触して、右手人さし指の骨にひびが入り、1週間ほど練習ができなかった。「今はとりあえず走り切れたら満足」。万全な調整ができないまま大会を迎えた。
|
|
5月の静岡国際で51秒71をマークして優勝。08年に丹野麻美が樹立した日本記録を0秒04上回ったが、当時はペルー国籍だったため日本記録に認定されなかった。6月に日本国籍を取得したが「プレッシャーというか、みんなの期待にこたえられないような状況なので」。
今季の急成長の要因は上半身の筋力強化。「前はベンチプレスが20キロも上がらなかったけど、冬にウエートをめちゃくちゃして40キロも上がるようになった。腕を大きく振れるようになって、足のストライドも無理に伸ばさなくても、大きく広がった」と明かした。
すでに世界選手権の1600メートル混合リレー代表の選考基準記録(52秒30)を突破しているため、代表入りは有力となっている。今大会で3位以内に入ったため、8月24日までに参加標準記録(50秒75)を切れば、個人で内定となる。
|
|
|
|
Copyright(C) 2025 Nikkan Sports News. 記事・写真の無断転載を禁じます。
掲載情報の著作権は提供元企業に帰属します。