【フィギュア】羽生結弦さん「イナバウアー」「春よ、来い」などで故郷の新リンク門出祝う　

フィギュアスケートのアイスショー「The First Skate」が5日、仙台市太白区のゼビオアリーナ仙台に新設された通年型アイスリンク「仙台市アリーナ」で行われた。冬季五輪男子2連覇のプロスケーター羽生結弦さん（30）や、日本フィギュア発祥の地「五色沼」がある市ゆかりの本田武史さん、鈴木明子さん、本郷理華さんらが開館を記念し舞った。

計3万件超の応募から選ばれた3378人の前で羽生さんは、同郷の金メダリスト荒川静香さんの代名詞イナバウアーや「春よ、来い」で門出を祝った。バスケットボールB1仙台の試合や音楽ライブも開催される施設を紹介するように、アンコールではロックナンバーも演じて盛り上げた。

意外にも、宮城県内に常設されていなかった国際規格（60メートル×30メートル）の氷。17歳でカナダへ渡った自身も含め、この地を環境面で離れざるを得ない選手もいた中、誕生した待望の設備に「また仙台市から、五輪の金メダルを夢見て頑張ってほしい」と地元の後輩へエールを送った。【木下淳】