
5年連続、30本塁打──大谷翔平の活躍が止まらない。そしてそれを伝えるメディアの“筆”も止まらない。
過剰な報道に“飽き飽き”?
《大谷翔平30号は角度42度で打球速度187キロと前代未聞これほど高く強烈な打球は記録なし》
《球宴までの前半戦で29本塁打、7三塁打をマークするのは、1901年以降では大リーグ史上4人目の快挙》
《2025年最初の登板となり、それをMLBで3番目に多い打席数で迎えた。近代において、シーズン初登板日を、打席数リーグ6位以上で迎えた選手はいない》
《投手、かつ1番打者での出場は、ナ・リーグではアルビン・ダーク以来、72年ぶり。125年前のジム・ジョーンズから始まった同リーグの“二刀流史"においては、3人目の快挙になるようだ》
以上はアメリカのデータ提供会社や球団公式ブログを引用する形で日本メディアが報じた、大谷の最近の“記録”。メディアによれば“偉業”だ。
「もちろん大谷選手はすごい。稀に見る偉業を次々に達成していることは間違いありません。彼の活躍、そのすごさは計り知れぬほどですが、計り知れぬがゆえに“計り知れた”部分を強調するように“キリが良くない数字”などでも記録達成などと言いすぎな気はします」(スポーツ紙記者)
大谷の活躍を称賛しつつも、そこに違和感を持つ者は少なくない。SNSでは以下のような声も。
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《大谷が試合に出る度にメディアはこじつけに近いような記録を持ってきて大谷が塗り替えた!とか言ってキャッキャしてるけど、逆に大谷の記録が安っぽく映るから今回みたいな分かりづらい物は無理やり記事にすんなよと言いたい》
《大谷くん、大好きだし応援してるけど、なんか、記録にしても無理やりこじつけ感のあるものまで持ち出してきて「必死か?」になる》
《見出しにどこかで探してきた数字を入れないとダメなわけ?大谷選手の記事は読みたいけど結構「こじつけ数字」の記事も多いから無意識に読むの避けちゃってる》
「大谷選手は、前半戦で29本塁打、7三塁打を達成。本塁打と三塁打は両立しづらい。長打力と走力、まさに“走攻”が優れていないとできないものですので、称賛されてしかるべきものではあります。
さらにいうと野球に限らず、アメリカンスポーツおよびアメリカ人はデータが大好きな国民性というのも大きい。MLBだけでなく他の4大プロスポーツ、NFL、NBA、NHLでも“デビューから◯戦での最多記録”などあまり日本では目にしない切り取り方をします。ただ、日本のメディアは大谷選手のそれを過剰に取り上げすぎている傾向です」(前出・スポーツ紙記者)
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過剰なまでの“持ち上げ”に頭を抱えるのは大谷本人?