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日本ハムは7日、北海道・北広島にある1軍本拠地のエスコンフィールドで会見を行い、千葉・鎌ケ谷にある2軍本拠地を北海道へ移転させる意向を表明した。30年開業目標で、すでに札幌圏である江別、北広島、札幌、恵庭、千歳、苫小牧の6市と協議を開始しているという。
会見した栗山英樹CBO(64)は「非常に我々にとっても大きな意味のある発表をさせていただきたいと思います。ファイターズは長年、育成とスカウティングを重要にして戦ってきました。その中で、本当の意味で育成をできる拠点を、この北海道につくらせてもらいたい、その発表です。皆さんがどういう風に感じるかはわからないんですけども、僕が(監督として)現場にいた時に、本当にこれはエスコンができる前の札幌ドームであったり、そして鎌ケ谷の皆さんに本当に感謝してますし、そことどうのこうのということは一切なく、やっぱり世界に誇れる人材を育成しなければいけない。それが北海道の皆さんが一番喜んでくれることだという風に思ってるんで、そういう意味で、その拠点を(北海道に)どうしてもつくりたい」と説明した。
球団の小林開発本部副本部長は「栗山CBOからございました通り、そういった育成の拠点を北海道に移転する意向があるという、(現状は)そういった表現にあるということを、ご理解いただければという風に思います。移転表明ではなく、移転意向表明であるということは改めて申し上げさせていただきます」と前置きした上で「チームのさらなる強化が最大の目的となります。ファイターズ以外の球団は、1軍本拠地とファーム施設が同じ都府県にある、もしくは近隣エリアにあるというのは事実でございます。我々ファイターズとしても、この球場(エスコンフィールド)、北海道の近くに拠点を設けることでチームの意思決定をより迅速にすることが最大の目的となります。理想を実現するために、新千歳空港、エスコンフィールド北海道へのアクセスを重視しまして、札幌圏への移転を目指すということを表明させていただきます」と話した。
97年3月開場の現2軍本拠地「ファイターズ鎌ケ谷スタジアム」は開業から今年で29年目を迎えた。天然芝の球場に加えて選手寮の「勇翔寮」、室内練習場を併設する育成拠点だが、老朽化が進み、近年はオフに各施設の改修を重ねてきた。
また、開業当時は東京ドームが本拠地だった1軍も04年に北海道へ移転。エスコンフィールド近郊に新たな2軍本拠地が移転すれば、シーズン中の選手の入れ替えもスムーズに行え、1軍にいる選手が出場機会確保のために2軍戦へ出場する「親子ゲーム」も容易になるなどの利点がある。
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