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7月22〜24日に開催予定のゲーム開発者カンファレンス「CEDEC 2025」で、ゲーム「モンスターハンターワイルズ」のパフォーマンス調整に関する講演が一部中止になったことが分かった。タイムテーブルから5日までに判明した。同作を巡っては、主にPC版の安定性に関する不満の声がプレイヤーから相次いでいる。
カプコンは、24日に「『モンスターハンターワイルズ』を快適な動作に導く!パフォーマンス調整の全て」と題し、同作のパフォーマンス調整に関する講演を行う予定だった。中止に至った経緯は明らかにしていない。「モンスターハンターシリーズ 21年の継続と仕掛け」など、同社による他のセッションは予定通り実施する。
モンスターハンターワイルズは2月末、PlayStation 5/Xbox Series X|S/Steam(Windows)向けに発売。3月には累計1000万本を売り上げるなど注目を集めていたが、プレイヤーからは主にPC版の安定性に関する不満や、ゲームの内容に対する批判が相次いでいる。Steamの総合レビューは「賛否両論」、最近のレビューは「圧倒的に不評」(いずれも7月7日時点)。否定的なレビューの中には、UIや安定性、ボリューム不足への不満を訴える声が多い。
さらに6月30日に配信したアップデートを巡っては、実行したプレイヤーから特定の条件下でゲームがクラッシュする不具合の報告が続出。あるゲーム実況者が「アップデート後にPCが壊れた」と主張する模様をYouTubeで生配信していたこともあって、カプコンに対する批判が相次いだ。
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事態を受け、同社は30日に一部の問題を修正。ゲームをプレイ中にシェーダーがコンパイルされ、CPU負荷が高くなる不具合があったという。さらに7月1日にも、フレームレートの安定性改善や、特定条件下でゲームがクラッシュする不具合を解消する修正パッチを配信した。
ただし安定性に関する不満の声は続いており、4日にはすでに修正した不具合や、安定性向上に向け今後追加する機能、確認済みの問題をまとめた画像をSNSで公開するなど、ユーザーへの情報発信も進めている。6日には、一部の不具合を予定より前倒しして修正する方針も明らかにした。
一方で4日には、カスタマーサポート窓口やSNS、レビューサイトにおける社員への中傷に対応する方針も表明。運営・開発陣に対する過度な批判への対応とみられ、中傷や脅迫などがあった場合、サポートやサービスを断ったり、法的措置を取ったりする方針を示している。
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