【日本ハム】栗山CBO、2軍北海道移転に「エクスパンションが日本で起こると想定」/会見全文

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2025年07月07日 16:23  日刊スポーツ

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日本ハムの2軍施設イメージ図を背に会見する小林開発本部副本部長(左)と栗山CBO(撮影・黒川智章)

<2軍移転意向表明会見3>



日本ハムは7日、北海道・北広島にある1軍本拠地のエスコンフィールドで会見を行い、千葉・鎌ケ谷にある2軍本拠地を北海道の札幌圏に移転させる意向を表明した。30年開業を目標とし、移転先の公募はせず、すでに札幌圏の江別、北広島、札幌、恵庭、千歳、苫小牧の6市と協議を開始しているという。2軍本拠地の移転が正式決定となった場合、鎌ケ谷の2軍施設をどうするのかは未定。会見には栗山英樹CBO(64)と小林兼開発本部副本部長が出席した。


会見での質疑応答は以下の通り。


   ◇   ◇   ◇


−ファーム施設が関東から離れるデメリットもあると思うが、そのあたりについてはどのようにお考えでしょうか


小林副本部長「メリットもデメリットもあるっていうのは承知しております。ただ、先ほど栗山CBOからご説明させていただいた通り、チームの強化っていうものを念頭に置きながら、そういった判断をしていくっていうことになろうかという風に思います」


栗山CBO 僕、その監督をやらせてもらった時に、開幕した時には北海道にまだ雪がすごく残っていて、雪が降ってた。で、なんか(自身は)北海道の人間ではもともとないですけど、雪の中で開幕できる感動みたいな。要するに、オープンエアの球場をつくって、関東を離れる、いろんなことがあると思います。ただ、ファイターズなら、それがすごく大きな意味があったんだということは必ずしていけるという風に思っているし、そのもっともっと新しい形をスポーツは模索しなきゃいけない時代に来てると思うんで、それもある意味挑戦だという風に思いますし、なんかそれがあればあるほど、なんかいい形になるのかなって個人的には思ってます


−素晴らしいイメージ図が表示されているわけですけれども、このFビレッジと北広島という関係と違う形でっていうのはどんな形で想定しているのか


小林副本部長 そうですね、大きな構想段階っていうことなので、あまり申し上げられることは少ないんですけれども、より日常に近い施設ですとか、特に選手が日常的に練習し、かつ試合をする場所ということで、そういったイメージに沿ったような、地域の魅力とも融合できるような日常的な空間というものを見いだしていきたいなという風に思います


−いわゆる、またボールパークができるのか


小林副本部長 新たにボールパークをつくるというような発想では進めておりませんけれども、より野球だけではない、そういった空間づくりっていうものを目指していきたいなという風に思ってます


−最終的に思い描くファーム施設の姿、そして1軍とファーム選手とのあり方は


栗山CBO 今回、その『ONE BASE』という言葉をつくってもらいましたけど、まさに、僕はあまりファームっていう言葉は使ってないと思うんですけど、その組織の、スポーツチームの拠点がどうしても必要で。そこっていうのはリハビリも含めて、育成も含めて、そしていろんな技術の向上も含めて。例えばラボみたいなのがあって。いろんな広がりっていうのがあって、たぶんなんですけど、10年、20年経ったら、そのファームとか1軍とか、そういう分け方ではなくて、その拠点みたいな。そのチームの核はどこにあるのかみたいな。そこから例えばエスコンであったり、もしかすると日本も3軍制の広がりを見せてほしいと僕は思ってますけど、各チームにいろんなとこにチームがあるとか、そういう拠点なんだという、そういう形になっていくんじゃないかなという。これはもう、願いを込めての想像なんですけども。そういう意味で、今回そういう拠点がどうしても必要なんですっていうお願いをずっと皆さんにしてきた。それは皆さんもわかっていただいて、大変なことだと思いますけど、いろんなことをお伝えしてもらってゴーサインを…やりましょうかというところまで来たんで。そういう風な形で、スポーツのあり方みたいなものを示していけるんじゃないかなっていう風には、ちょっと偉そうですけども、そういう風に考えてます


−6つの自治体と話している中で、今後は個別協議を進めるのか、公募もあるのか


小林副本部長 基本的には個別協議ということで、公募ではないという形で理解いただければと思います。今、6つの市の名前を出させていただきましたけれども、先ほど申し上げた、ご説明させていただいたですね、内容に沿ってですね、ご興味いただいた自治体様とさらに協議を進めるっていうことはあるかと思います


−将来的なチーム強化というところで、新しく北海道に2軍を移転する方針の中で、現状は80人ちょっとの総選手数をどこまで増やす考えがあるのか


栗山CBO それはすごく幅広く考えてます。例えば、勝手な思いですけど、たぶんエクスパンションが、これから日本で起こると特に想定した時に2軍3軍…2軍3軍なんて言葉が悪いんだと思うんですけど、違うリーグが広がっていって。僕の感覚的には、日本だけではなくて、そのアマチュアの選手も含めて、世界の選手たちが、この拠点に来るといろんなことが学べたりとか、そこで帰ってリハビリができて違うチームに戻ったりとか、そのファイターズだけのことだけではなくて、その社会のために、要するに、その1軍の試合であるような、それほど大きなお金は稼げるものではないって当然想像がつく。ただ、そこにある意味だったりとか、地域が発展するとか、その事業が発展するとか、違う意味合いで人が集まるとか、そういうことの新しい形を、さっき言ったのは、ここが見せてくれるんじゃないかっていう。僕が言うのはちょっと、ファイターズとしてはおかしいですけど、今のスタッフの皆さんの力があれば、なんかそういうことも起こるんじゃないかと信じて僕はお願いしてたつもりなんですね。ですから、そういう意味では、当然人数は少し増えていくと思いますけど、例えばファイターズだけ2軍3軍4軍をつくっても、あんまり意味がちょっと僕はないって(思う)。全体像をつくる意味があるという風に思っているので、そのバランスを持ちながら。ただ、1人でも多く、その拠点から人が育つっていうのは願っています

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