
2匹の保護猫と暮らす「まるこ」さん(@maruko_wkym)は猫愛が募りすぎて、なんと猫たちが快適に過ごせるよう、リビングをDIYして猫部屋に!
【写真】賃貸でもここまでできる!…DIYで完成した「猫部屋」の全貌を見る
こだわりのつまった“猫部屋リビング”には、猫と人間の双方が快適に暮らせる秘訣が詰まっています。
何をする時も一緒な“仲良し姉弟猫”を迎えて
愛猫みりんちゃんと、しおくんは共に地元の保護猫ボランティアさんから迎えた子です。2匹は段ボールに入れられ、6兄妹でコンビニに捨てられていました。
もともと飼い主さん家族は1匹をお迎えする予定でしたが、何をする時もずっと一緒にいる2匹の暮らしぶりを知り、一緒に迎え入れようと決意しました。
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みりんちゃんはビビリで、家族以外には一定の距離を保つ子です。猫らしいツンデレさはありますが、家族にはスリスリしたり、へそ天を見せてくれたりします。
一方、しおくんは誰にでも甘えん坊な“人たらしニャンコ”。就寝時は飼い主さんの布団に入り、腕枕をしてもらいます。
2匹を迎えると決めた時から、飼い主さん夫妻は愛猫が楽しく快適に過ごせる家づくりをしたいと話していたそう。
そこで、賃貸マンションで新生活をスタートさせた後、思い切って一番広いリビングを猫部屋にDIYしようと決意しました。
「夫婦共にDIY経験は、ほぼナシ。気持ちがあればなんとかなるだろう精神でした(笑)」
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改良も重ねて…1年かけて“猫部屋リビング”が完成!
DIY初心者だった飼い主さん夫妻はネットで情報を調べたり、YouTubeを見たりしながら、試行錯誤し、休日にコツコツ作業を進めていったそう。
「退去時に原状回復ができるように、こだわりました。増築や改良も重ねたので、完成までには1年ほどかかりました。費用は、20万円前後だったかと思います」
特に大変だったのは、穴を開けずに壁に猫グッズを取り付けるため、100枚以上の板を壁に1枚ずつ貼り付ける作業。DIY中は何度も失敗を経験し、そのたびに大きな学びを得ました。
「その都度、修正しながら作っていくのは大変でしたが、それも自分たちで作っていく楽しさになりました」
トライアンドエラーを繰り返し、完成した“猫部屋リビング”にはキャットドームや、綿ロープを棒に巻き付けた見た目もかわいいキャットステップなど、愛猫たちが楽しめる仕組みが満載。
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化粧板や厚さ5mmの合板を活用したキャットボックスや、キャットステップに登った猫が中を通過できるキャットトンネルもアイデアが光る猫グッズです。
「上の空間は愛猫たちに思う存分使ってもらえるようにして、下の空間は猫も人も寛げるように工夫しました」
気分によって、くつろぐ場所を変えられる猫部屋に猫ちゃんたちは大満足してくれたよう。
特に、土台に合板を取り付けて補強して壁に取りつけた段ボール製の「バリバリボウル」や三日月型のステップで、よくくつろいでいるそうです。
原状回復を考慮するだけでなく、耐久性もあるDIYをしてほしい
思いっきりくつろいだり、遊んだりできる猫部屋を作ったことは猫ちゃんたちの健康維持にも繋がりました。
「毎日遊んでいるので、運動不足にならず、健康に過ごしてくれている気がします。体重も、ここ数年、ずっと横ばいです(笑)」
また、飼い主さんはリビングを猫部屋化したことで、心に余裕ができたと話します。
「猫部屋という快適に過ごせる空間があるので、安心してお出かけできるようになりました。外出中にペットカメラで見ると、リビングでくつろいで待っていてくれているので安心できます」
今後はリビングの上を猫たちが一周できるようにしたい。そして、愛猫たちの年齢などを考慮しながら、どんどん猫部屋を改良していきたい。
そう意欲を燃やす飼い主さんは同じく賃貸DIYを検討している方に向け、原状回復できるように考慮するあまり、耐久性がおざなりになっていないDIYをしてほしいと伝えます。
「猫は軽量ですが、走ったりジャンプをしたりすると、かなりの力が加わるので、私たちは頑丈にしすぎぐらい固定し、人の手で耐久性を確認した上で作ることを心がけました。大切な愛猫に怪我をさせないよう、安全面にはこだわって作ってほしいです」
飼い主さんは、こだわりと深い猫愛が詰まったDIYの詳細をYouTubeでも公開。
使用した材料や作り方なども詳しく説明されているので、愛猫のためのDIYを考えている方はぜひ、参考にしてみてください。
(愛玩動物飼養管理士・古川 諭香)