00年の有馬記念を制したテイエムオペラオー(撮影:下野雄規) 先月23日は和田竜二騎手、48歳のバースデーだった。これまでJRA・GIを8勝。うち7つはテイエムオペラオーとのコンビで制しており、ファンの多くが印象的なコンビに挙げる。同馬が2000年に年間8戦無敗の“グランドスラム”を達成してから、今年で四半世紀であることにもちなみ、netkeiba公式Xでは「和田騎手×オペラオーのコンビで一番好きなレースは?」のテーマでアンケートを実施。リプライや引用リポストで数多くの熱いメッセージが寄せられた。
回答が目立ったのは00年有馬記念。同年明けの京都記念から始まった連勝街道は「8」にまで伸び、グランドスラム達成がかかった一戦だった。ファンからは「鳥肌がたったレース。今でも覚えています。悔しいけど認めざるを得ないくらいの圧倒的な強さを持った馬でした」や「好きすぎて、何十回も見てます。どう出てきたのかわからない、その隙をつくオペラオーの強さ。ハナ差圧勝!」などのコメント。徹底マークを受けて進路がなく、絶対的と思われた位置から差し切った走りには、驚きや感銘を受けた人も多いようだ。
一方で前年、翌年の有馬記念を推す声も。99年のレースに「3着に負けたけど、2強(グラスワンダー、スペシャルウィーク)を負かせると一瞬思ったあの脚はオペラオーの真髄」や「黄金世代のワンツーに隠れてますが、その背後で3着。00年の偉業の片鱗をこっそり見せていたかと後で思う、そんな一戦です」など。01年のラストランには、「負けはしたが掲示板に入り続け、最後まで王者の意地を見せてくれた」という投稿があった。
ほかには00年ジャパンCに「ファンタスティックライトとメイショウドトウを両脇に突き抜けてくるのが最高にかっこいい」。前哨戦の大阪杯で4着に敗れ、連勝ストップから巻き返した01年天皇賞(春)には、「馬場アナの『世紀は21世紀に変わっても、やはり王座は譲れませんでした!』のフレーズが印象に残っている」とのリプライも。また、00年京都大賞典に触れたユーザーらは、「ナベちゃん(渡辺)が必死に追ってるのに持ったままで圧倒するのホラーすぎて好き」や「ノーステッキで後続を完封する姿は覇王というより、もはや魔王の姿。和田竜二騎手も前が飛ばす難しい展開にも一切焦らず堂々とした騎乗で恐怖すら覚えました…」と振り返った。
ファンの脳裏に深く刻まれている和田竜二騎手×テイエムオペラオーの名タッグ。四半世紀の時が過ぎても、ファンの中で語り草となっている。