
結婚5年目のAさん夫妻は、それまで一緒にしていた寝室を「別にしようか」と相談し始めていました。というのもAさんのいびきが大きく、妻が何度も夜中に目を覚ます日が増えてしまったのです。耳栓を購入したものの、効果はいまいちでした。
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一方で、Aさんも妻の寝返りの多さに悩まされています。寝返りに伴い布団を奪われ、Aさんは風邪をひくこともありました。布団を奪われなかったとしても、妻の寝返りの振動で、起こされてしまう日もあったのです。
また、生活リズムの違いも2人の溝を深くしました。朝型のAさんに対し、妻は夜型でお互いを起こさないように気を使って部屋を出入りしなければなりません。このような日が続き、いつしかお互いの不満は限界に達していたのです。
ただし、寝室を別にすると夫婦関係が悪化するという話を耳にしたこともあります。果たしてAさんたちは寝室を別にしたほうがいいのでしょうか。それとも寝室を同じにするためのコツがあるのでしょうか。夫婦関係修復カウンセリング専門行政書士の木下雅子さんに話を聞きました。
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別にするのは寝室ではなくベッド?
ー夫婦は同じ寝室で寝たほうがいいというのは本当でしょうか
これまでのカウンセリング経験から言えるのは、関係が悪化している夫婦の大半が、最終段階では寝室を別にしているということです。「ベッドの距離は、心の距離」という話もよくお伝えしています。物理的な距離が広がれば、心理的な距離も広がってしまうのだと考えています。
同じ空間で眠ることは、たとえ会話がなくても、お互いの存在を身近に感じることで安心感を得られたり、何気なく肌が触れ合う機会が生まれたりするなど、夫婦としてのつながりを維持するうえで重要な意味があります。
ー夫婦が同じ寝室で寝るためのコツはありますか
大事なのは「同じベッドで寝ること」ではなく、「同じ空間を共有し続ける工夫をする」ことです。いきなり100点を目指さず、お互いが「これなら大丈夫」と思える折衷案から始めることをおすすめしています。
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たとえば、ダブルベッドではなく、シングルベッドやセミダブルベッドを2つ用意します。少し離して並べて置けば、相手の寝返りの影響はほとんど得なくなるでしょう。いびきの音も多少は軽減できるはずです。
そのうえで、寝室はあくまで「眠るためだけの場所」と割り切り、スマホを見たり読書をしたりする時間はリビングで過ごすなど、寝室でのストレス要因を減らしていきましょう。
何も四六時中一緒にいましょうというわけではありません。日中はそれぞれの時間を大切にしつつ、一日の終わりに「同じ寝室に戻る」というルールを設けることが大切です。過去にこのルールを徹底したことをきっかけに、離婚寸前から関係性の改善に至った夫婦もいます。
いびきや寝返りがすぐに解決できるわけではありませんが、同じ寝室で寝ることを諦めずに工夫していただきたいですね。
◆木下雅子(きのした・まさこ)行政書士、心理カウンセラー。
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大阪府高槻市を拠点に「夫婦関係修復カウンセリング」を主業務として活動。「法」と「心」の両面から、お客様を支えている。
(まいどなニュース特約・長澤 芳子)
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