猛暑に苦しんでいることを明かしたE・フェルナンデス [写真]=Getty Images チェルシーに所属するアルゼンチン代表MFエンソ・フェルナンデスが、現在アメリカで開催されているFIFAクラブワールドカップ2025では猛暑に苦しんでいることを明かした。11日、イギリスメディア『BBC』が伝えている。
2020−21シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)王者として新フォーマットとなったクラブW杯に出場しているチェルシーは、グループステージを2勝1敗の2位で突破すると、決勝トーナメントではベンフィカ、パルメイラス、フルミネンセを下して決勝に進出。13日(日本時間14日4時キックオフ)に行われる決勝ではパリ・サンジェルマン(PSG)との対戦を予定している。
そんなチェルシーだが、ここまで6試合のうち3試合は「猛暑」と表現される気温の中で行われ、地元の気象警報では激しい運動や屋外での活動を控えるよう呼びかけられている中で試合を戦ってきた。さらに、13日に予定されている決勝戦の開催地であるニュージャージー州も、ここ数日の気温が38度に達していることから、再び厳しい暑さとの戦いが予想されている。
ここまでのクラブW杯全6試合に出場して、1ゴールに加えて今大会最多となる3アシストを記録しているE・フェルナンデスは、準決勝のフルミネンセ戦では暑さのあまりに前半途中に倒れ込む場面もあったことを振り返りながら、猛暑の中でプレーする危険性を訴えた。
「正直言って、暑さは信じられないほどだ。先日はひどいめまいに襲われて、地面に横たわらざるを得なかった。この気温の中でプレーすることは非常に危険だ。それは観戦する人にとっても、スタジアムに足を運ぶ観客にとっても、自宅で観戦する人にとっても非常に危険なんだ。試合のスピードも一定ではなく、すべてが非常に遅くなってしまうしね」
なお、来夏にはカナダ・メキシコ・アメリカの3カ国共同で2026 FIFAワールドカップが開催されるため、今度はアルゼンチン代表として再びアメリカを訪れることが予想されているE・フェルナンデスは「来年はスケジュールが変更され、少なくとも美しく魅力的なフットボールの光景が維持されることに期待しよう」と改善を期待するコメントを残している。
選手や監督たちは大会期間中を通して、ヨーロッパやアフリカのテレビ視聴者が都合の良い時間に試合を観戦できるように午後キックオフで開催されていることには不満を口にしているが、果たして来年のW杯では改善されるのだろうか。