
味つけ文化の頂点を競う!「味付ジンギスカングランプリ」
北海道のソウルフードといえば、やっぱりジンギスカン。中でも「味付ジンギスカン」は、地域や家庭によって味が異なり、まさにご当地グルメの奥深さを感じられる一品です。
そんな多彩な味を一堂に集め、北海道内外のジンギスカンファンに新たな出会いを届けるのが「味付ジンギスカングランプリ」です。2025年は【市販品部門】と【店舗メニュー部門】の2つに分かれて審査が行われ、それぞれのグランプリが決定しました!
グランプリでは、味のバランスやインパクト、タレと肉の相性など細かなポイントをチェックしながら審査を実施。市販品部門では、専門審査員による一次審査を経て、東京審査会と札幌で開催された「北海道ジンギスカンフェスティバル2025」にて一般消費者による決選投票が行われ、実際に味わったうえでグランプリが選ばれました。
一方の店舗メニュー部門も、審査員がすべてのメニューを実食して採点。最も得票数の多かった店舗メニューがグランプリ、その他2商品が準グランプリとして選出されました。
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審査には、ラムに精通した各分野のエキスパートが集結。オーストラリアの一大羊生産地であるビクトリア州政府からグレアム・キングさんやオーストラリアの羊生産者団体であるミート・アンド・ライブストック・オーストラリア駐日代表のトラヴィス・ブラウンさん、ラムバサダー・菊池一弘さん、フードカルチャー誌『RiCE』編集長・稲田浩さん、食品流通のプロフェッショナルに加え、クックパッドからも広報部・ニュース編集部のメンバーが参加しました。
今回は、そんな注目の「味付ジンギスカングランプリ」受賞結果を一挙にご紹介します!
市販品部門 受賞商品(計8品)
家庭で手軽に楽しめるパック商品を対象とした部門で、審査員による審査と一般投票によって選ばれました。
▼ グランプリ
厚切りジンギスカンプレミアム (株式会社北海道樽前工房)
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厚切りのラム肉肩ロースを特製だれに漬け込んだ商品がグランプリに輝きました。
▼ 準グランプリ
塩ラムジンギスカン(有限会社管野精肉店)
ラム肉の肩ロースを厚く手切りし、特製塩だれで味付け。レモン果汁やワサビとの相性も◎!
特選 尾谷のらむじん(株式会社尾谷商店)
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オーストラリア産のラム肩ロースを極厚切りに。たっぷりの野菜と一緒に、ホットプレートやフライパンで焼くだけでごちそうが完成します。
▼ オージー・ラム賞
SAK特上ジンギスカン(しょうゆ)(株式会社佐久精肉店)
ラム肉を大きくスライスし、先代から伝わるたれに漬け込みました。
▼ ジンギスカン応援隊賞
極厚ラム(有限会社 潤屋 なんぽろジンギスカン)
やわらかくジューシーな極厚ラム肉を秘伝の甘い味付けのタレに漬け込み、おいしさを引き出しました。
▼ ラムバサダー賞
ラム肩ロース(有限会社 潤屋 なんぽろジンギスカン)
なんぽろジンギスカンのラムが2つの賞を受賞。昭和39年から続く本場北海道の老舗に味です。
▼ クックパッド賞
瀬戸内レモンの塩ジンギスカン(株式会社Sheep 岡山ジンギスカン結)
瀬戸内の光をたっぷり浴びて熟したレモンと地元岡山のハーブ、塩麹を使用。さわやかな風味の塩ジンギスカンです。
▼ RiCE賞
特製厚切り味付きジンギスカン(株式会社Hapir 北海道産羊・野菜 ふくすけ)
北海道のジンギスカン専門店「ふくすけ」のジンギスカン。専門店ならではの目利きで厳選した羊肉を特製タレに漬け込みました。
店舗メニュー部門 受賞商品(計4品)
飲食店で提供されているジンギスカンメニューを対象とした部門。食のプロによる試食審査で選ばれました。
▼ グランプリ
厚切りマトン味付けジンギスカン(株式会社HIT Corporation HEY MEAT)
生後2年以上経った大人の羊の肉「マトン」を厚切りにした味付ジンギスカンがグランプリを受賞しました。
▼ 準グランプリ
大黒屋の味付けジンギスカン(株式会社大黒商事 旭川成吉思汗大黒屋)
創業当時からのこだわりである肉厚でやわらかいラム肉を秘伝のタレで味付け。
▼ ジンギスカン応援隊賞
オリジナルジンギスカン(株式会社HIT Corporation 北海道大雪ジンギスカン 雪ノ下)
札幌のジンギスカン専門店のオリジナルジンギスカン。昔ながらの鍋で焼き上げる懐かしのジンギスカンです。
▼ オーストラリア ビクトリア州政府賞
旨口ロースたれ(MASAエンタープライズ株式会社 ジンギスバルまーさん)
特製もみダレに漬けた極上ロース肉。甘辛いたれの風味とごまの香りがたまらない一品。
多様な味わいが競い合う、ジンギスカンの奥深さ
「味付ジンギスカングランプリ」は、ジンギスカンの順位を決めるのではなく、味付ジンギスカンの魅力と価値を広く知ってもらい、ジンギスカンにもっともっと親しんでもらうための場です。
グランプリをきっかけに、たくさんの企業が作る味付ジンギスカンの味わいを試してみたくなった方も多いのではないでしょうか。
2025年受賞商品はすでに一部通販などでも販売中。お取り寄せして、食べ比べてみるのもグランプリの楽しみ方のひとつです。
次回はどんな味付ジンギスカンが登場するのか、今から期待が高まります。
(TEXT:菱路子)
画像提供:味付ジンギスカングランプリ事務局・Adobe Stock