「WORLD CHAMPIONS」と記されたユニフォームを身に纏い、喜びを爆発させるマレスカ監督 [写真]=Getty Images FIFAクラブワールドカップ2025・決勝が13日に行われ、チェルシー(イングランド)がパリ・サンジェルマン(PSG/フランス)を3−0を破った。試合後、チェルシーを率いるエンツォ・マレスカ監督が、『DAZN』を通して試合を振り返った。
今大会から32チーム制、4年に1度の開催に生まれ変わったクラブW杯。記念すべき初回大会のファイナルでは、2024−25シーズンのプレミアリーグを4位で終え、カンファレンスリーグ(ECL)ではタイトルを獲得したチェルシーと、リーグ・アン、クープ・ドゥ・フランス、トロフェ・デ・シャンピオン、チャンピオンズリーグ(CL)と獲得可能な全タイトルを手中に収めてきたPSGが相まみえた。
試合は序盤から良い入りを見せたチェルシーが、22分に先制に成功。スペイン代表GKロベルト・サンチェスからのロングフィードで素早く攻撃へ転じると、フランス代表DFマロ・ギュストからの落としを受けたイングランド代表MFコール・パーマーが、左足で狙い澄ましたシュートを沈める。続く30分には、イングランド代表DFレヴィ・コルウィルからの長いボールで右サイドを抜け出したパーマーが、追い越す動きを見せたブラジル代表FWジョアン・ペドロを使うと見せかけて、見事なフェイクから左足でゴールネットを揺らした。さらに43分、ピッチ中央付近でボールを引き出したパーマーが持ち運び、スルーパスでJ・ペドロのゴールをお膳立て。前半で勝負を決めたチェルシーは、後半に入ってもPSGに付け入る隙を見せず、3−0でタイムアップ。この結果、チェルシーが新生クラブW杯のチャンピオンに輝いた。
試合後、マレスカ監督は「選手たちにかける言葉が見つからないよ。彼らは本当に素晴らしい評価を受けるに値する。それだけのパフォーマンスだったし、最高の瞬間を見ることができた」と喜びを爆発。次のような言葉で内容面にも触れ、PSGを敵陣へ閉じ込めた立ち上がりを見て、勝利を確信したことを明かした。
「私に言わせれば、最初の10分間で試合は決まった。最初の10分間、我々はこの試合でプレーしたいスタイルを見せつけ、テンポを確立することができた。本当に素晴らしいパフォーマンスだったよ。残念なことに、この暑さを考慮すると、90分間同じペースを維持することは決して簡単ではない。だが、最初の10分間が勝利の要因となったことに間違いはないね」
また、2ゴール1アシストと、PSG戦でチェルシーが生み出した全3ゴールに直接関与したパーマーについては、「今日は彼に、攻撃するためのスペースがあるポジションでプレーしてもらうことに決めた。コールの活躍を嬉しく思っているが、私はすべての選手の努力が素晴らしかったと思う」とコメント。右サイドの2列目で起用した要因を明かすとともに、パーマーだけでなく全選手を称えた。
最後には、チェルシーの未来についても「非常にワクワクしているよ」と発言。だが、“近未来”の話として、「ここからは3週間の休暇に入る。私はそっちの方がワクワクしているね」と冗談混じりに話した。
【ハイライト動画】新生クラブW杯、初代王者に輝いたのはチェルシー!