パフェを食べるダンブルドア校長
何事も、年齢を理由に挑戦をあきらめることはありません。Xユーザーの異世界おじいちゃん(@IsekaiOjichan)の日常を見たら、納得してもらえると思います。
なんと彼、御年75歳にしてコスプレイヤーとして活躍中なのです!
異世界おじいちゃんがコスプレしているのは『ハリー・ポッター』シリーズの登場人物、ホグワーツ魔法魔術学校のアルバス・ダンブルドア校長です。
70代にしてコスプレ活動を始めたきっかけ、年齢を理由に躊躇はしなかったかなど、気になることをご本人に聞いてみました!
◆家族でハリー・ポッターのコスプレを開始
異世界おじいちゃんがコスプレ活動を始めたのは、2024年12月。コスプレ歴は、かれこれ6か月です。
「一作目『賢者の石』からすべて映画館で鑑賞するほどハリー・ポッターが好きで、作品の世界観に憧れていました。好きな登場人物は、やっぱりダンブルドア校長。息子からの勧めもあったため、思い切って一度コスプレをやってみようと思いました」
たしかに、X上ではホグワーツ城をバックにセブルス・スネイプに扮した息子さんとUSJで撮影した“家族コスプレショット”が公開されています。
つまり、もともとコスプレが趣味だったご家族に誘われ、異世界おじいちゃんもコスプレ活動を始めた形ですか?
「そうではなく、私とともに全員でコスプレを始めました。映画の公開初日に家族で観にいくほど、みんなハリー・ポッターのファンです」
家族全員、コスプレ歴6か月とは思えないクオリティ! 異世界おじいちゃんであり、異世界ファミリーでもあったわけですか……。
◆衣装と髪やヒゲは1年半かけて自作
特に驚きは、身にまとう衣装のクオリティの高さです。
「ダンブルドア校長の衣装は1年半ほどかけて製作しました。時間がとれず思うように進まないこともありましたが、家族に協力してもらって試行錯誤しながら完成させることができました。特に、材料店で生地を購入した刺繍はかなりこだわっています。髪やヒゲはもちろん自毛ではなく、1本ずつ束ねてレース生地に貼り付けて製作しました」
◆コスプレで初イベント参戦は東京コミコンだった
苦労の末に完成した衣装を身にまとい、コスプレ活動をスタートさせた異世界おじいちゃん。ダンブルドア校長としてのイベント初参戦は、2024年の「東京コミコン」だったそうです。実際にコスプレしてみて、どんな気持ちでしたか?
「まったく知らなかったコスプレの世界観を感じることができました。加えて、家族と一緒にできることの楽しさとうれしさを知ることができました」
70代でコスプレを始めたことに、照れや躊躇はなかったですか?
「若者たちのなかに入ってコスプレをすることはとても勇気がいりますし、最初は躊躇がありました。でも、コスプレを何回か行っているうちに皆さんから声をかけられるようになり、とてもうれしく思っています。今では若者たちからの刺激がコスプレ活動の原動力になっています」
あるコスプレイベントでは、着替える前に係員から「(ここは)コスプレ更衣室ですが……」と制止されてしまったという異世界おじいちゃん。「あの、コスプレですけど……」と答えると「あっ、失礼しました」と驚かれたそうです。また、着替え後にダンブルドア校長らしく「先ほどは驚かせてしまったのう」と声をかけ、「失礼しました! 楽しんでください!」と係員を恐縮させた茶目っ気ぶり! なるほど、身も心も異世界の境地のようですね。
◆年齢的に難しいキャラクターにも挑戦したい
異世界おじいちゃんのコスプレにXでは大きな反響が集まっています。「完成度高い」「年の重ね方が素敵」といったポストが寄せられ、どんな心境でしょうか?
「思った以上に皆さんからの反響があり、とても嬉しい限りです」
これほどのクオリティの高さ、そしてチャレンジ精神を見せられれば、SNSが騒然となるのは当然です!
最後に、今後のコスプレの目標を教えてください。たとえば、ほかのキャラクターになる可能性はありますか?
「詳細はまだ明かせませんが、現在、試行錯誤しながら製作中のコスプレがあります。今の年齢を活かせるキャラクターを探しつつ、逆に、年齢的に難しいキャラクターに挑戦したい気持ちもあります」
75歳にして止まらないチャレンジ精神! 伸びしろしかない異世界おじいちゃんのこれからのコスプレ活動に注目していきましょう。
<取材・文/寺西ジャジューカ>