クラブW杯のタイトルは逃すも…PSG主将マルキーニョス「今季の僕らの偉業がなくなるわけではない」

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2025年07月14日 09:26  サッカーキング

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クラブW杯決勝でも腕章を巻き、フル出場したマルキーニョス [写真]=FIFA via Getty Images
 FIFAクラブワールドカップ2025・決勝が13日に行われ、パリ・サンジェルマン(PSG/フランス)はチェルシー(イングランド)に0−3で敗れた。試合後、PSGのキャプテンを務めるブラジル代表DFマルキーニョスが、『DAZN』を通して率直な心境を明かした。

 2024−25シーズンのPSGは、リーグ・アン、クープ・ドゥ・フランス、トロフェ・デ・シャンピオン、そしてクラブにとって悲願だったチャンピオンズリーグ(CL)のトロフィーを掲げ、獲得可能な全タイトルを手中に収めてきた。クラブW杯でもその力は衰えるどころか増すばかりで、準々決勝ではバイエルン(ドイツ)を2−0、準決勝ではレアル・マドリード(スペイン)を4−0で破るなど、圧巻の戦いを披露。“5冠目”を目指して、ファイナルの舞台へ辿り着いた。

 だが、決勝戦は序盤からチェルシーの圧に苦しめられ、盛り返す時間もあったものの、22分にイングランド代表MFコール・パーマーに先制点を許すと、30分にパーマー、43分にブラジル代表FWジョアン・ペドロと立て続けに失点。3点ビハインドで後半に折り返すと、立ち上がりの時間帯にはフランス代表FWウスマン・デンベレにビッグチャンスが到来したが、スペイン代表GKロベルト・サンチェスに阻まれた。終盤にはポルトガル代表MFジョアン・ネヴェスが退場処分を受けて万事休す。0−3でタイムアップを迎え、PSGのクラブW杯は準優勝という結果に終わった。

 試合後、マルキーニョスはPSGのファン・サポーターに向けて「申し訳なく思う」と謝罪。「ファンはいつも僕たちを応援してくれている。良い時も悪い時も、関係なくだ。このトロフィーをパリに持ち帰りたかったし、今回は絶好のチャンスだと思っていた。4年に一度巡ってくるトロフィーだし、僕個人の話をしてもいいならば、再びチャンスが巡ってくるかどうかも分からない。本当に残念だ」と落胆した。

 その一方で、マルキーニョスは「優勝できなかったのは本当に残念だけど、この試合の結果だけで、このクレイジーなシーズンが台無しになるわけではない」と主張。「今シーズン、僕たちがやってのけたことは、クラブがこれまでに成し遂げたことのない偉業だった。12年前、僕がパリにやってきた時は、このようなタイトルを争ったことはなかった。もちろん、このトロフィーを持ち帰りたかったが、今シーズン僕たちがやってのけたことがなくなるわけではない。今日は負けたけれど、ファンは今でも誇りに思ってくれていると思う」と語った。

 また、試合内容にも触れたマルキーニョスは「彼らは僕らの小さな弱点をうまく突いてきた」とコメント。「戦術面で、特に前半は本当に苦しかった。チェルシーはフィジカルの攻防で勝利し、多くのデュエルをモノにしていた。僕らにとっては我慢の時間だったよ」とピッチ上の選手の感覚を明かすと、「この時間帯のダメージにより、僕らは本来の力を発揮できず、それがこのような結果に繋がったと思う。彼らはチャンスを効果的に得点に結びつけた」と言葉を続ける。「CL決勝でもそうだったように、効果的なプレーを続けられればすべてが変わる。僕らにもチャンスがなかったわけではないが、得点には繋がらなかった」と肩を落とした。

 なお、PSGは2024−25シーズンのCLを制したことで、既にFIFAクラブワールドカップ2029の出場権を獲得している。4年後、“リベンジ”を成し遂げることはできるだろうか。


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