


俺の身勝手な行動が、ジンの人生を狂わせてしまったのかもしれない。自分が死んだ後のことを考えると恐ろしくなる。なんとしてでも生きなくては……。そう思って入院生活を過ごしていると、見舞いに来たジンからスマホ画面を見せられた。


ジンは嬉しそうに元妻と娘のことを語っている。ジンは過去に俺がしたことを気付いているはずだが、決して責めてくることはなかった。むしろその大人な対応がツラかった。むしろ「お前のせいだ!」と罵られた方が楽だったかもしれない。

自分が「死ぬかもしれない」と思ったとき、猛烈に後悔したのがジンと元妻を引き離したことだった。あのときは俺も寂しくて必死だった。けれどそんなことは言い訳にならない。俺はジンに対して最低のことをしてしまったし、申し訳ないなんていう言葉では済まない。
でもジンが俺を責めることはなかった。きっと自分自身でしっかり乗り越えていったのだろう。そんな姿を見ていると、ますます自分が情けなかった。
だったらせめて、今できる最大限のことをしよう。早く仕事に復帰して必死で働いて、今度こそユメの養育費を支払おう。もう遅いかもしれないけど、父親として責任を果たし、せめてもの誠意を示そうと思っている。
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