スーパーの店頭に並べられた米国産牛肉=2018年1月、ソウル(EPA時事) 【ソウル時事】韓国の呂翰九通商交渉本部長は14日、記者団に対し、トランプ米大統領が韓国からの全ての輸入品に25%の相互関税を課すと予告した8月1日までに米国と「原則的な合意」に達するため、米国産農畜産物の輸入拡大を検討する方針を明らかにした。韓国メディアが報じた。
呂氏は輸入を拡大する品目には言及しなかった。韓国メディアによると、米国は生後30カ月以上の牛の肉の輸入解禁やコメの輸入枠拡大を要求している。
米国との関税交渉を担当する呂氏は今月上旬にワシントンを訪問し、グリア通商代表部(USTR)代表らと会談した。呂氏は「米国は貿易赤字を構造的に減らすことに強い意志を見せており、米国が韓国への輸出の障壁と見なす規制や制度の改善が必要だろう」と分析。「農産物の分野も戦略的判断が求められる」との認識を示した。
さらに「全ての詳細を網羅した完璧な合意をまとめるには時間が不足している」と指摘。一方で「(8月1日までに)原則的な合意を結び、追加で時間をかけて(詳細を)交渉する形式が可能とみている」と説明した。