参院選の応援演説をする小泉進次郎農林水産相=14日午後、福島県いわき市 小泉進次郎農林水産相は14日、福島県いわき市での演説会で、日本酒造りに必要な「酒造好適米」と呼ばれる酒米に関し、「来年度の予算で新たに酒米の支援をする新制度を創設する」と述べた。主食用米への転作が相次ぎ、業界団体などから酒米の供給不足を懸念する声が上がっていた。
日本酒造組合中央会の大倉治彦会長(月桂冠社長)が1日、農水省を訪れ、酒米の確保が困難だとして、小泉氏に緊急要望を提出。大倉氏は「世の中に出回る吟醸酒や純米酒が少なくなる可能性がある」と訴え、現在は交付金の対象になっていない酒造好適米を生産する農家に対し、加工用米と同額の交付金を助成することなどを求めた。
農水省は、小泉氏の指示を受け、来年度の予算要求に向けて詳細を詰める方針。