今夏にアーセナルを退団した冨安健洋 [写真]=Getty Images アーセナルを退団した日本代表DF冨安健洋に対し、ウェストハムが関心を寄せているようだ。13日、イギリスメディア『コート・オフサイド』が伝えている。
報道によると、今夏にイングランド人DFアーロン・クレスウェルがストークへ移籍したウェストハムは守備陣の補強を画策しているとのこと。センターバック(CB)と右サイドバック(SB)を高水準でこなし、プレミアリーグでの経験も豊富な冨安も獲得候補の一人としてリストアップされているという。また、3バックと4バックを併用するグレアム・ポッター監督の戦術にも適応可能な選手であると考えられているようだ。
かつてブレントフォードやレスターを率いたマーティン・アレン氏は、ウェストハムの補強候補として冨安の名を挙げつつ、「彼は俊敏で力強く、素晴らしい姿勢を持っているようにも見える。負傷歴は問題だが、ウェストハムの昨シーズンのベストプレーヤーの一人はアーロン・ワン・ビサカなので、右SBで起用されることはないだろう。アーセナルで左SBやCBとしてプレーするのを見たことがあるが、彼は非常に万能だ」とその能力を高く評価しているという。
1998年11月5日生まれで現在25歳の冨安はアビスパ福岡の下部組織出身で、2016年にトップチーム昇格を果たした。同クラブで公式戦通算56試合に出場すると、ベルギーのシント・トロイデンを経て、2019年夏にボローニャへ完全移籍加入。故シニシャ・ミハイロヴィッチ監督の下で主力に定着し、2年間の在籍で公式戦通算64試合出場3ゴール3アシストという成績を残した。
2021年夏にはアーセナルへ活躍の場を移し、当時リーグ戦3連敗中だったチームですぐさま右SBの主力に定着。堅実なプレーで守備の立て直しに貢献し、終盤に負傷離脱を強いられたものの公式戦22試合に出場した。その後はイングランド人DFベン・ホワイトの右SBへのコンバートや自身の負傷によって次第に出番が減少。クラブ通算で公式戦84試合出場2ゴール6アシストという成績を残したが、今月4日に双方合意の上での契約解除が発表された。