【函館2歳S展望】好位差しが武器になるレースでトウカイマシェリが狙い目

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2025年07月16日 06:00  netkeiba

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函館2歳Sに出走予定のトウカイマシェリ(撮影:山中博喜)
 夏の北海道開催で最初に行われる2歳重賞、函館2歳ステークス。キャリアの浅い若駒たちが、今後の飛躍を懸けて函館の短い直線で火花を散らす。過去の傾向からは、完成度の高さやコースへの適性が問われる一戦であり、特に前走のレース内容が重要となる。今年も函館、そして他場から素質馬が集結し、興味深いメンバー構成となった。

1.前走で好位につけた馬が好成績

 過去10回のデータを見ると、前走の4コーナーを3番手で通過した馬が[4-2-4-22]で複勝率31.3%と、非常に高い数値を記録している。単勝回収率こそ63%だが、複勝回収率は111%と馬券妙味も十分だ。一方で、1番手で通過した馬は複勝率16.7%と苦戦傾向にある。函館の小回りコースではあるが、単純な逃げ馬よりも、好位で脚を溜めて直線で抜け出す競馬ができる器用さが求められるようだ。

2.キャリア1戦の新馬組が優勢、地方組は苦戦

 前走クラス別では、新馬戦から臨む馬が[7-9-9-79]で複勝率24.0%、複勝回収率112%と好成績を収めている。キャリア1戦でも、素質の高い馬がそのまま重賞でも通用するケースが多い。対照的に、地方競馬からの転戦組は[0-0-0-13]と一度も馬券に絡めておらず、中央のスピード比べに戸惑う傾向が顕著だ。まずはキャリアが浅くても新馬勝ちしてきた馬を中心に考えるのがセオリーと言える。

3.前走1番人気は堅実も、人気薄の激走に妙味あり

 前走で1番人気に支持されていた馬は[7-6-4-37]で複勝率31.5%と、高い信頼性を誇っている。素質を評価されてきた馬が順当に結果を残すことが多い。しかし、馬券的な妙味という点では、前走5番人気だった馬が[1-0-2-5]で複勝率37.5%、複勝回収率は332%という驚異的な数値を叩き出している点も見逃せない。伏兵の一発が頻繁に見られるのもこのレースの特徴で、人気サイドだけでなく手広く構える必要がありそうだ。

 トウカイマシェリは前走の未勝利戦を1番人気に応えて快勝。先行して良し、控えても良しの自在性があり、頭数が増える重賞でも安定したレース運びが期待できる。函館で2戦しているのも強みだ。ここでも中心視したい。

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