
引っ越し早々に不幸な出来事に見舞われた女性がいる。「忘れもしない20数年前の出来事です」と投稿を寄せたのは栃木県の40代女性。賃貸マンションに越してから、わずか3日目にして車上荒らしに遭ってしまった。
その原因の一つとして女性は、西端の住まいと東端の駐車場という距離の遠さを挙げた。当時は小さい子どもがおり、買い物の際には移動が大変だったという。
「ベランダ側の駐車場契約が空き次第我が家で借りることになっていたので、それまでの辛抱だったんです」
このわずかな隙に付け込むようにして犯罪は行われた。その被害状況を女性は克明に記している。(文:湊真智人)
通帳、印鑑、カード、果ては社員証まで……
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被害直前、女性は車での買い物帰りだった。駐車場に着くと子どもが寝ていたため、荷物を置いたまま子供だけを部屋まで運んだ。その間わずか10分。窃盗犯はその隙を見逃さなかった。
「当時流行りの某ブランドバックごとやられました。ブランドバックの中にはバックと同じ某ブランド財布や銀行通帳、印鑑、運転免許証、健康保険証、キャッシュカード、当時勤めていた会社の社員証が入って(いました)」
車に戻り、貴重品がすべて無くなっていることに気付いた女性。しかし対応は冷静で、「すぐさま警察を呼び、銀行には取引中止手続き」を願い出たという。それでも内心では、様々な感情が込み上げていたに違いない。
同一人物の犯行? 近所で再発行が多発
また女性は、運転免許証だけは対応が「大変だった」と話す。再発行のために平日の特定の時間にセンターを訪れ、「てん末書」を書かねばならなかった。
内容を確認した職員に、警察に届け出済みであることを伝えた女性。すると驚くような話を耳にした。
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「『あなたのお住い付近から今日再発行に来た方は既に3人います』と言われました」
さらに職員は、近くにショッピングセンターが開店したことを受け、「来客者と紛れての同一人物の犯行」とまで考えていたようだ。あくまで職員の憶測に過ぎないが、人混みは犯人にとって都合が良かったのは確かだろう。
そして事件から3年後、女性の財布は「思いがけない場所」で見つかることになる。【後編へ続く】
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