※本稿は『ONE PIECE』最新話のネタバレを含みます。
参考:『ONE PIECE』黒ひげ、“最強の海賊”ロックスの息子? 五老星が口にした「血筋」の秘密
出自から行動原理に至るまで、多くの謎を秘めている『ONE PIECE』の“黒ひげ”ことマーシャル・D・ティーチ。7月14日に発売された『週刊少年ジャンプ』33号(集英社)では、そんなティーチにまつわる衝撃の事実がついに判明した。
現在本誌の連載では、巨人族の国・エルバフをめぐる過去編が展開されている最中。最新話にあたる第1154話のラストでは、エルバフの王子・ロキと島にやってきたロックス・D・ジーベックとの出会いが描かれた。
ロックスは海賊王ゴール・D・ロジャーの宿敵であり、ロックス海賊団の船長として “白ひげ”エドワード・ニューゲートやカイドウ、ビッグ・マムを率いていた過去をもつという伝説の海賊だ。しかし今まではほとんど具体的な情報が描かれておらず、素顔すら明らかではなかった。
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今回、そんなロックスの姿が初めて描写されることに。さらに衝撃を呼んだのが、肩書きとして「四皇“黒ひげ”の父」という情報が明かされていたことだ。
実はティーチとロックスについては、以前から「なにか特別な関係ではないか」という考察が行われていた。というのもティーチが拠点としている海賊島・ハチノスは、ロックス海賊団が結成された島としても知られる場所。またティーチたちの海賊船は、ロックスの名前を含む「サーベルオブジーベック号」という名称が付けられている。
さらに疑いを濃厚にしたのは、第1107話で描かれたワンシーン。エッグヘッド島で「麦わらの一味」と五老星のジェイガルシア・サターン聖が衝突するなか、「黒ひげ海賊団」のカタリーナ・デボンとヴァン・オーガーが乱入してきたのだが、そこでデボンはティーチを“特別な存在”だと言及。それに対してサターン聖は「血筋もな」と、ティーチが特別な血筋であることを匂わせていたのだ。ロックスの息子という血筋は、たしかに“特別”と呼ぶに値するだろう。
なおティーチは現在40歳。ロックスは38年前のゴッドバレー事件で死亡したとされているので、2歳で父親を失ったことになる。そしてそれから10年後、行く当てがない孤児となっているところを「白ひげ海賊団」に拾われたのだった。
■ティーチとバギーは兄弟だった?
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まだまだ謎の多いティーチだが、今回明かされた情報によって、その行動原理の一端が浮かび上がってきたようにも思われる。
ティーチは第1080話にて、海賊島ハチノスを世界政府に認められた国家にして、自分がその国王になるという目的を語っていた。しかしその野望の全体像は、いまだ明らかになっていない。
そこで考えられるのが、「ロックスの意志を継ごうとしている」という可能性だ。生前のロックスは「世界の王」になることを目指していたため、ティーチもゆくゆくは世界政府の支配を打ち破り、絶対的な王として君臨することを夢見ているのではないだろうか。
だとすると海賊島ハチノスを国家として承認させることはあくまで手段にすぎず、国王として聖地マリージョアで開催される世界会議(レヴェリー)に出席し、世界の最高権力者であるイム様や五老星に接触することが真の狙いなのかもしれない。
また今回のエピソードでは、もう1つ別の説も考察されている。それは「バギーもロックスの息子」だという説だ。というのもロックスの顔は左右で人相が大きく違っており、右半分はティーチの面影があるものの、左半分はバギーに似ている。
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そもそもバギーについては、赤ん坊のころ宝箱に入っていたところをゴッドバレー事件でロジャー海賊団に拾われたという過去をもつ。何らかの理由でロックスの子どもが宝箱に入って生き延びたと考えれば、ごく自然な成り行きだろう。
もしこの説が正しければ、奇しくも現在の四皇のうち2人がロックスの息子ということになる。“伝説の海賊”の血筋は、今後の物語に大きく関わってくることになりそうだ。
(キットゥン希美)
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