昭和12年(1937年)の雑誌を参考にワンピースを制作するソーイング動画が、TikTokで話題になっています。レトロで上品なのに、新しさを感じる一着ができあがります。
この動画が投稿されているのは、TikTokアカウント「オペラ衣裳家 愛型女帝CostumeStudio(@aigatajotei)」。オペラ衣裳を専門に手がける舞台衣裳屋さんが運営しています。
参考にしたのは、古書市で見つけた昭和12年発行の『婦人倶楽部七月号付録』です。レトロなイラストの表紙が魅力的。中を開くと当時のファッションがたくさん掲載されています。その中から、水玉模様のワンピースを再現することにしました。
制作には大きな壁がありました。本来付属しているはずの「実物大型紙」が紛失していたのです。普通なら諦めてしまいそうですが、これを技術力で突破。雑誌に載っていた小さな図を頼りに、現代人のサイズで自作しました。
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印つけには、仕上がりがきれいになる「切りびつけ(切りじつけ)」という方法を採用し、布端の処理には「袋縫い」などの手間のかかる手法を用いるなど、ていねいに作っていきます。YouTubeに投稿されている「完全版」では、その制作過程がより詳しく公開されています。
白地に水色の水玉模様、ふんわりとした袖、胸元を彩る赤いリボン……。まるでタイムスリップしたかのような、ロマンを感じる一着ができあがりました。投稿者は「約90年前に、この雑誌を見て同じワンピースを縫って着ていた人がいるかと思うと、なんだかロマンティックな気分になる」と感想を語っています。
この投稿には絶賛の声が寄せられました。「可愛い。さすがです!!」「逆に今着たら新しい」「すごい再現度」などの反響があがっています。
「愛型女帝」は広島を拠点に活動する、舞台衣裳家の双子の姉妹が立ち上げたブランド。その活動はTikTokのほか、YouTube(@aigatajotei)、X(Twitter/@aigatajotei)、Instagram(aigatajotei)でも発信され、minneでは作品の販売もしています。
動画提供:オペラ衣裳家 愛型女帝CostumeStudio(@aigatajotei)さん
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