栽培のプロ「早い段階でぶっかけろ!」 トマト苗木に革命を起こす“まさかのモノ”「知らなかった」「今日やります!」

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2025年07月16日 09:15  ねとらぼ

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ねとらぼ

白い粉は一体……!?

 トマト栽培のために“意外なもの”をぶっかける動画が、YouTubeに投稿されました。動画の再生数は記事執筆時点で100万回を突破しており、8800件以上の高評価を獲得しています。


【画像】かけ方の実演


 動画を投稿したのは、YouTubeチャンネル「『カーメン君』ガーデンチャンネル」を運営しているカーメンさん。総合園芸専門店に20年間勤め、初心者にも分かりやすく園芸の楽しみ方や裏技を公開しています。


 今回の動画で活躍するのは苦土石灰(くどせっかい)。植物の細胞壁を丈夫にするカルシウムと、光合成に必要な葉緑素の重要な成分であるマグネシウムが含まれている、アルカリ性の物質です。


 本来は酸性に傾いた土壌を改良するため、作物を植える前に土へ混ぜ込んでおく物。しかし、株に直接かけることでトマトが必要とする一部の栄養分を補給でき、病害虫の予防もできるそうです。また、入手しやすいのも利点の1つ。ホームセンターをはじめ、さまざまな場所で安く買えます。


 病気になってからではなく、トマト栽培の初期段階から意識してまくと良いそうです。


 動画では、水に溶かしてかけるパターンと、粉のまま散布してから水をかけるパターンを紹介。


 なお、よりアルカリ性の強い「消石灰」とビタミンや他のミネラルが含まれている「有機石灰」も農業資材として販売されていますが、これらは使いません。今回の主役は苦土石灰です。


 まずは、水に溶かしてかけるパターンを鉢植えで実演。苦土石灰は水に溶けにくいため、3リットルのジョーロにひとつまみだけ入れます。溶け残った苦土石灰の粒が詰まるのを防ぐため、ジョーロの先端は穴が大きい物を使います。


 与えるペースは1〜2週間に1回。アルカリ性の苦土石灰が株に散在している状態のため、虫が近付きにくいそうです。しかし、この方法は苦土石灰入りの水が鉢植えの周囲にもかかるため、コンクリートやアスファルトに石灰の色が残ってしまう可能性もあります。


 そこで周囲を汚したくない人のために、ハンドスプレーを使う方法も紹介。この方法では、空のペットボトルなどに苦土石灰と水を入れて「石灰水」を事前に調整しておきます。


 使う際は、石灰水の上澄み部分をハンドスプレーへ注いで50倍に希釈。トマトの株全体に満遍なく吹きかければOKです。


 次は粉のままかけるパターンを畑で実演。苦土石灰の粉は飛び散りやすく、目や気管に入ると危ないので市販のゴーグルとマスクを装着します。もちろん風の強い日はNG。


 かけ方は非常にシンプルで、ひと握りの苦土石灰を上から落とすように振りかけるだけ。株元も含めて全体的に白くなるくらいかけたら、雨水に流してもらうか、自分で水をかけます。この方法だと一部の苦土石灰が固まって葉に残るので、水に溶かしてかけるパターンよりも効果が持続します。


 なお、今回の方法では苦土石灰の使用量が厳格に定められていません。気になる人は、苦土石灰をまいても差し支えない場所で1株ずつ様子を見ながら試すと良いそうです。


 コメント欄には、「『石灰防除』の方法ですね。苦土石灰やらカキ殻石灰の粉末を毎年ぶっかけています」「早速試してみます」「直接葉などにまいても使える方法を動画で紹介してもらって使用用途増えて助かってます」などの感想や報告が多数寄せられています。


 YouTubeチャンネル「『カーメン君』ガーデンチャンネル」では、植物好きのための園芸エンターテインメントな動画を公開中。カメムシやダンゴムシを防除する方法なども発信しています。


動画提供:YouTubeチャンネル「『カーメン君』ガーデンチャンネル」さん




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