《19年ぶりの赤ちゃん誕生!》飼育スタッフが明かすピューマのニーナが母になるまで、なったあと

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2025年07月16日 11:10  web女性自身

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《おめでとう》
《お疲れ様です》



6月10日、盛岡市立動物公園ZOOMOにて5頭の赤ちゃんを出産したピューマのニーナにお祝いコメントが殺到した。



2019年2月7日、静岡市立日本平動物園で生まれたニーナ。赤ちゃんのころからずば抜けたかわいさとやんちゃで大人気となり、2020年に繁殖のためZOOMOにやってきた。



「ニーナが当園に来園したときはコロナ禍だったので、日本平動物園のときと同じ『#今日のニーナ』を付けて、ほぼ毎日SNSでニーナの様子を発信し続けました。そのおかげか、子供のころからのファンという方々も応援し続けてくれています」



そうZOOMOのピューマ担当スタッフが明かすとおり、ニーナのファンは動物園が変わっても増え続けた。



ニーナが繁殖できる年齢になった2023年8月、同園で暮らすオスのタフとの同居を始めたが、2頭の相性がよすぎたせいか友達のような関係となり、なかなかニーナに発情が来なかった。



「あまりにも発情しないので『ホルモンなどの検査をしたほうがいいのでは』と獣医と相談していた矢先、よく鳴くようになって、交尾が始まったんです。その後、おなかが大きくなりおっぱいも目立ってきて妊娠が確実になりました」



ZOOMOでは過去に3度、ピューマの繁殖経験があるが、ニーナは初産。気が抜けない状況だった。



「自分が妊娠しているのはわかっていたと思いますが、最初の子が生まれたときはびっくりしていました。その子をじーっと見ているだけだったので、少し不安でしたが、そのうち母親スイッチが入ったのかペロペロと赤ちゃんの体をなめ始めたんです。スタッフ一同ホッとしました」



ニーナも母のベガに舐められながら愛情たっぷりに育てられたのでそのときの記憶がよみがえったのかもしれない。残念ながら5頭のうち2頭は急激な体力低下のため生後3日で死んでしまったが、3頭は順調に成長し、自力歩行を始めた。今は目も開いてかわいい姿を見せてくれている。



「今まで当園で生まれた赤ちゃんは体重が500グラム台でしたが、ニーナの赤ちゃんは300〜400グラム。全体的に小さく生まれましたが、今ではみな1キロを超えています。雄の2頭はニーナが育て、雌1頭は24時間体制で人工哺育をしています。当園ではピューマの人工哺育は初めてですが、順調にミルクを飲んでくれています」



無事に出産、子育てすることができたのは、監視カメラの存在が大きかったそう。



「下手に人間が手を出してしまうと母親が育児放棄してしまうこともあるので見守りが必要でした。その監視カメラや人口哺育時のキャットミルクなどは、ファンの皆さまからの寄付でまかなうことができました。皆さまの支援があって準備万端で出産を迎えられましたし、本当にありがたい気持ちです」



たくさんの愛情を受けながらお母さんになったニーナ。父親のタフは今どうしている?



「母子の隣の部屋にいて、赤ちゃんの姿は見えないのですが音は聞こえるので『生まれたんだ』と思っているのではないかと思われます。一般展示が始まったらタフは柵越しに初めて赤ちゃんと対面する予定です」



このまま順調にいけば8月か9月には母子の一般展示が始まる。赤ちゃんピューマの成長が楽しみ♪

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