

出典:セキララゼクシィ
結婚のメリットとは?「良かったこと」「変わったこと」について既婚者のリアルな声を紹介します!また、精神面・生活面・金銭面でのメリットやデメリット、結婚生活のために大切なことについて、婚活イベントやセミナーを多数手がける婚活スペシャリストで、人間関係にも詳しい佐藤律子さんに伺いました。
【既婚者のリアル】結婚して良かったこと・変わったこと

出典:セキララゼクシィ
20代〜30代の既婚男女104人に、「結婚して良かったこと」「結婚して変わったこと」について聞きました。結婚前と結婚後の気持ちや行動の変化など、リアルな声を見ていきましょう。
結婚して良かったこと
「好きな人といることで、家に帰るのが楽しくなった」(33歳/男性)
「家に帰って、『ただいま』と言える相手がいること」(39歳/男性)
「親友のような存在で、何があっても味方でいてくれるという安心感がある」(38歳/女性)
「自分のことより私のことを大事にしてくれること。寄り添ってくれること」(27歳/女性)
「自分にはない視点で、一緒にいろいろなことを考えてくれるし、助け合える」(37歳/男性)
「お互いミステリー好きで趣味が同じなので、映画などを一緒に観られて良い」(39歳/男性)
「子宝2人に恵まれ、子どもたちを守っていこうと協力し合えること」(38歳/女性)
「シャワー後にバスタオルがないとき、夫に取ってもらったことがある。ささいなことだけど誰かがいてくれることに、幸せを感じた」(34歳/女性)
「家計を一緒にできるので安心感があり心強い」(29歳/男性)
結婚して変わったこと
「一人で過ごしていた頃は、つらいことがあったり壁にぶつかったりしたとき、自分だけで抱え込んでいた。今は一番近くで私の気持ちを理解し、支えてくれる人がいる安心感がある」(34歳/女性)
「人に対して優しくなれた。人それぞれ、できないことがあるのは当たり前と思えるようになった」(38歳/女性)
「飲み会に行く回数、旅行する回数が減った」(39歳/男性)
「独身のときは外食が多かったけれど、今は家で手料理を食べている」(32歳/男性)
「妻と子どもを一番に考えるようになった」(34歳/男性)
「結婚前は仕事や私生活でも無理をしがちだったけれど、結婚後は自分の心身を大切にするようになった」(31歳/女性)
結婚をする【精神面】でのメリット

出典:セキララゼクシィ
結婚には、心の面でどのような良い影響があるのでしょうか?ここでは、精神的なメリットについて見ていきます。
安心感と安定感が得られる
「人生のパートナーがいる」という安心感を得られます。「落ち込んでいるときに寄り添ってくれる」「真摯(しんし)に相談に乗ってくれる」「ずっと大切に思ってくれる」など、どんなときも自分の味方でいてくれる存在がいることは、想像以上に心強いでしょう。
自己肯定感が高まる
「自分のことを、ずっと好きでいてくれる」「大事にされている」など、自分が必要とされていると実感できます。
|
|
孤独感が和らぐ
忙しい毎日を過ごす中で、誰かと一緒にいても、ふとした瞬間に「なんとなく寂しい」と感じることはありませんか。
結婚して、何げない日常を共有し合える相手ができると、自分の居場所を実感できるようになり、孤独感が少しずつ和らいでいきます。
精神的な成長の機会を得られる
結婚生活は楽しいことばかりではなく、価値観の違いや気持ちの擦れ違いに直面することもあります。
「どうすればもっとうまく伝えられるのか?」「相手を理解するにはどうしたらいい?」など考えることで、気配りや思いやりの心が育ち、人としての成長に繋がります。
|
|
未来の希望と目標を共有できる
住む場所や働き方、子どもや家族のことなど、「一緒に未来を築く」という前向きな目標が生まれます。
未来を共有できる相手がいることは、日々の生活に意味や目的を感じられる大きな支えとなるはずです。小さなことでも「ふたりで決めた」と思えると、頑張る原動力になったり充実感を得られたりします。
結婚をする【生活面】でのメリット

出典:セキララゼクシィ
結婚によって得られる生活面でのメリットについて、具体的に紹介します。
家事や生活の役割分担ができる
掃除や洗濯、料理、買い物などの家事をふたりで分担することで、一人暮らしのときよりも負担が減ります。
さらに、「今日は自分がご飯を作るね」「洗濯お願いしてもいい?」といったやりとりを通して、効率良く生活が回り、心や時間にゆとりが生まれます。
|
|
経済的な安心感が生まれやすい
家賃や光熱費、食費などの毎月かかる固定費を一緒にやりくりでき、無駄のない家計管理が可能になります。共働きであれば収入が2人分になるため、貯蓄や将来のライフプランも立てやすくなります。
健康管理がしやすくなる
相手を大切に思うからこそ自炊が増えたり、食事のバランスを考えたり、健康を気遣う習慣が身に付きます。
「栄養面を考えて今日は野菜を多めに」「休日に一緒にちょっと運動しよう」など、お互いを思いやりながら生活できるのは結婚のメリットと言えます。また、体調を崩したときの看病や、病院への付き添いなども心強いです。
生活リズムが整いやすくなる
「同じ時間に寝起きする」「家族で食事を取る」など、家族での生活が始まることで、規則正しい生活リズムが生まれることもあります。
一人暮らしだと夜更かしなどの不摂生をしがちだった人も、ふたりで過ごすことで健やかな生活スタイルに変わっていくこともあるでしょう。
社会的な信用が得られやすい
結婚することで、社会的な信用を得られやすくなるという安心感があります。例えば、家を購入する際に共有名義にできたり、保険も「家族型」に加入することができます。
また、どちらかが病気やけがで入院した際には、手術の同意書にサインしたり、面会の許可がもらえたりと、恋人同士では得られにくい、結婚ならではのメリットがあります。
結婚をする【金銭面】でのメリット

出典:セキララゼクシィ
続いて、経済的にはどのようなメリットがあるのか、お金に関する具体的な利点について解説します。
生活費の節約ができる
例えば、別々に部屋を借りるよりも、一緒に住んだ方が家賃や光熱費、通信費などトータルの出費を抑えられる場合が多いです。食材のまとめ買いや料理のシェアもできるため、食費の節約になります。
税金や年金、保険などの制度で恩恵を受けられる
結婚することで「配偶者控除」や「配偶者特別控除」といった制度を利用でき、所得税や住民税の負担が軽くなることも。
結婚して相手の扶養に入ると、自分は健康保険料を支払わなくて済む制度があります。例えば、専業主婦・主夫や、扶養内で働くパート・アルバイトの場合、保険料の負担が減り、家計にとって大きな助けとなるでしょう。
さらに、夫婦ともに厚生年金に加入していれば、将来受け取る年金額が増えるため、老後の生活に対する安心感も高まります。
住宅ローンや賃貸契約での信用が上がる
共働き夫婦の場合、ふたりの収入を合算して住宅ローンを申し込むことができます。そのため、より広い家を選べたり、ローンの審査に通りやすくなったりと、住まいの選択肢が広がります。
また、賃貸物件でも結婚していると「経済的に安定している」と見なされ、賃料が高めの物件でも信頼されやすくなることがあります。
貯蓄・資産形成がしやすくなる
結婚して家計を一つにまとめると、ふたりで相談しながら貯蓄や資産運用の計画を立てられます。
「毎月いくら貯めよう」「どれくらい投資に回すか」といった目標を共有することで、無理のないお金の管理が可能です。お金の流れが明確になることで、自然と無駄遣いが減り、将来に向けて着実な準備が進められるようになります。
結婚生活でデメリットになりうることは?

出典:セキララゼクシィ
結婚にはたくさんの良い面がありますが、一方で、気軽な一人暮らしと比べて制限を感じることもあるでしょう。ここでは、結婚生活を送る上での心構えを紹介します。
自分の時間と行動の自由が少なくなる
夫婦としての時間を大切にしようという気持ちが働く場合には、「飲み会に使えるお金が減った」「推し活のペースを緩めよう」など、趣味や交友関係の調整が必要になる可能性があります。
「自分のペースを大切にしたい」と思うときは無理をしすぎず、お互い好きなことをする時間を設けるようにするとよいでしょう。
家事や育児の役割分担による不満
家事や育児の分担において、一方の負担が大きいと「どうして自分ばかり?」「もっと協力してほしい」といった、小さな不満が積み重なることがあります。
そのまま話し合う機会が不十分だと、ストレスがたまりケンカの原因になるため、意識的にお互いの気持ちを伝え合う時間を持つことが、より良い関係づくりに繋がります。
計画的な家計管理が求められる
子を持つ場合は将来の教育費なども見据える必要があるため、無理なく計画的な家計管理が求められます。
「もっとしっかり稼がなければ」「無駄遣いは控えよう」など、お金に対する責任やプレッシャーを感じる場面もあるでしょう。しかし、大切な家族と歩む日々には、その苦労を上回る喜びややりがいをもたらしてくれます。
親族や義家族とのやり取りが増える
結婚すると、相手の家族との付き合いが始まります。自分たちを温かく見守ってくれることが嬉しい一方で、「家族のイベントに、どう関わればいいか分からない」など、自分の家族とは違う考え方や距離感に戸惑うこともあるかもしれません。
結婚は当人だけの問題ではなく、家族同士の繋がりも含まれるケースがあると、あらかじめ意識しておくことが大切です。
幸せな結婚生活のために大切なこと

出典:セキララゼクシィ
結婚は「幸せのゴール」ではなく、「幸せを育んでいくためのスタート」です。日々のコミュニケーションや、お互いを理解しようとする歩み寄りが大切だからこそ、ふたり穏やかに暮らすために心掛けたいポイントを押さえておきましょう。
日々のコミュニケーションを大切にする
結婚生活を長く、心地よく続けていくためには、「毎日の小さな会話」が大切です。
例えば、「顔を見て『おはよう』『おやすみ』『行ってらっしゃい』『おかえり』を言う」「おいしいものを食べて共感する」などをふたりで決めて、ささいなことでも言葉にして伝えると、心の距離がいっそう近づきます。
自分とは「違って当然」と理解する
一緒に暮らすようになると、性格や考え方、感情表現の仕方など、相手との違いに気づく場面が増えてきます。ですが、「違い」は、決して「間違い」ではありません。
「育った環境も感じ方もバラバラだからこそ、違っていて当たり前」と思えるようになると、気持ちはグッと楽になります。
感謝とリスペクトを忘れない
結婚生活が続いていくと、「ありがとう」を忘れてしまいがちです。しかし、どんなに小さなことでも感謝の気持ちを伝えるだけで、ふたりの信頼と絆は深まります。
料理を作ってくれたとき、忘れ物を持ってきてくれたときなど、思いやりを当たり前に受け取らず、感謝を忘れずにいましょう。
ふたりで同じ未来を描く
家計や子育て、ライフスタイル、老後のことなど、将来のビジョンを共有できているふたりほど、意見の衝突は少ないでしょう。
擦れ違いを防ぐためにも、定期的に「これからどうしていきたいか」を話し合う時間を持つことが重要です。夢や目標を共有することで、絆はより深まっていきます。
ユーモアと笑顔を忘れない
テレビを観て笑ったり、趣味の話で盛り上がったり、冗談を言い合ったり……。一緒に笑顔でいられる時間は、結婚生活を明るく支えてくれる大切な要素です。
悩みや大変なことがあっても、ユーモアを楽しめる心の余裕があれば、ふたりで困難を乗り越える力になります。
結婚には心を満たす幸せが詰まっている

出典:セキララゼクシィ
毎日が特別なイベントの連続ではなくても、小さな幸せが日常にちりばめられているのが、結婚だと言えるでしょう。
例えば、「嫌なことがあっても『おかえり』と笑顔で出迎えてくれる」「どんなときも味方でいてくれる」「嬉しいことをすぐに共有できる相手がいる」など、ふたりでいることが、毎日を前向きに過ごす力を与えてくれます。
一緒に笑い、泣き、時にはケンカもしながら、それでも「この人と歩いていきたい」と思える結婚には、心を満たす幸せがたくさん詰まっているはずですよ。
取材・文/高坂晴奈
【監修】
佐藤律子さん
一般社団法人異性間コミュニケーション協会代表理事。
恋愛、婚活、夫婦問題、子育て、ハラスメント、マネジメント、女性活躍、LGBTQ+など人間関係についての専門協会として、認定講師100名以上が在籍する。自治体婚活イベントのカップル成立率60%以上、異性間コミュニケーション研修の受講者は延べ5万人を超える。2024年12月に10冊目の著書『みやぎの社長失敗図鑑』(あーと出版)が発売、他著書多数。テレビ番組の恋愛・結婚コーナーの監修、出演実績も豊富。
公式サイト:https://www.iseikan.jp/
【データ出典】
・ご自身に関するアンケート
調査期間:2025/5/14〜2025/5/15
有効回答数:208人(男性104人、女性104人)
(インターネットによる20〜30代男女向けアンケート調査 調査機関:マクロミル)